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君の手は雨より冷たい「修正版」  作者: 紡雪
第二章

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第57話 君の体育祭

「はい!テストを返します!!」

担任の先生は番号順にテストを返していく。

零はテストを受け取ると、

「まじか〜」そう顔をしかめる。


「テストどうだった?」

愛芽は零の元に行くと、

「聞くな……」

そう言ってテストを手元に隠す。

「見えた!」

「嘘?」

愛芽の言葉に驚いた零はさらに厳重にテストを隠す。

「嘘〜!」

無邪気に笑う愛芽。

零が周りを見ると、大輔と稲木もダウンしている。


「はい!ここからは体育祭についてのことを行います!」

「皆さんで目指すは優勝!最高の体育祭にするために頑張って行きましょう!!」


数週間後、晴天の空の中、「続いて…開幕宣言」

「宣誓ー!一人はみんなのために応援し、みんなは一人のために応援すること、そしてこの体育祭を成功させることを誓います!!」


生徒や生徒の親、先生達の拍手が巻き起こり、桜夢高校の体育祭が開幕した。

零の組、3組は青組で青のハチマキをつける。

最初の競技は綱引き。

「ファイト〜!」

「頑張れ!!」

この学校の綱引きはトーナメント式。

第1試合1回戦は青組VS白組

第1試合2回戦は赤組VS黄組


「勝ってくるぜ!零!」

「おう!頑張れよ!」

大輔の意気込みに零は応援する。……だったのだが、


「青組勝てるかな〜?」

「今年の白組はガチみたいよ?」

その美結の情報が本当だったらと思うと少し不安になる。


「では!選手の入場です!」

放送が流れ、綱引きの選手が入場した。入場した白組を見て多くの人がざわめく。

なんと白組の選手は全員”筋肉マッチョ”

「…ごつい。」

「大輔は大丈夫か?」

愛芽が応援席でつぶやき、稲木は大輔を心配する。

稲木の心配を聞いて零は青組の選手が待機している所を見る。


するととても身体を縮めて震えながら座っているのを確認する。

「生まれたての……」

零に続いて愛芽も言う。

「子鹿みたいね…」


「あっ……始まるみたいよ?」

美結が縄の前で待機する青組と白組を指を指す。


「ではでは、お待たせしました。ただいまから青組VS白組の対決を始めます!」

「よーーーい!スタート!!」

全員が縄を持つ。


「ピーーーー!」

2秒も経たず決着だ。終了の笛がなる。



誰もが白組が勝つと思った。だが、白組の筋肉マッチョの生徒は愚か、青組の生徒も1人を除いて倒れていた。だが、1人だけ縄を持って立っている。


「……化け物め…」

白組の筋肉マッチョの1人が目を細めて”そいつ”を睨む。

「そいつァ〜私にとって褒め言葉だ。」


そう我ら青組には”奴”がいた。


「”麦村さん”!?」


零は思わず叫ぶ。なぜなら彼女は白組の筋肉マッチョの生徒達を全て引っ張って転ばせ、ほぼ一人で圧倒勝利したのだから。


青組の人達ももちろん、運動場にいる全員の空いた口が塞がらない。

「あっ、青組の勝利!!」

しばらくして、放送委員の人は勝利宣言をする。


「次の試合を始めるので、係の人は準備をしてください〜!!」

その合図で全員は正気に戻り、準備に向かう。そして無事2回戦の赤組と黄組の試合が行われる。

それは”ちゃんとした”綱引きでどちらも譲らず、互いの仲間や同じカラーの人が応援をし、試合は2分も続くほどの接戦の末。

「黄組の勝利〜!!!」


黄組が勝利した。続いて決勝の青組と黄組の対決だが、

「あの……すいません!」

黄組のある1人が試合の準備の前に手を挙げて「降参します……」と言う。

「本当にいいのですか?」

放送委員が聞くと、

「だって…あの麦村って人、体からオーラ出てるし……」それを見た。選手や応援をしていた黄組の人は次々と賛同する。


「ぜ、前代未聞です!!青組戦わずして決勝戦勝利!!優勝です!!!」


「や、やったぁ〜!」

素直に喜べまない青組の人達。

「続いては借り人競走です!選手の人は並んでください!」

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