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君の手は雨より冷たい「修正版」  作者: 紡雪
第一章

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46/65

第46話 君の思い出作り

夏祭りやインターハイ予選は終わり...夏休みは終わりに近づいてきた。

連絡先を交換した、大輔から1件の連絡が届いた。


「8月25日26日予定が空いていたら、1泊2日で海に行かない〜?この夏最後の思い出として」

それは大輔の連絡だった。


(明後日、明明後日か…...特に予定は無い、部活もないのでせっかくだし)そう思い

「行く〜」

と送ると

「よし!じゃあ明後日9時に○○駅に集合な!」

その大輔のメッセージに俺は了解のスタンプを送る。

(そういえば俺、海行くの初めだな……)

泳げないから行こうともしなかったし、何より、早くに両親をなくしたから、思い出作りとかで行ったこともなかった。


当日……

遅刻をせず!雲ひとつない快晴!

朝起きてスマホを見ると...

「私も大輔くんに誘われて今日海に行くんだけど...前に溺れたこともあるから零は気をつけてね、もし無理して泳いででもしたら私、怒るから」

と連絡が来ていた。零はその連絡に了解スタンプを送った。

(大輔は良い奴だから俺が泳がなくても別に何も言わないだろう。)


その後すぐ零は家を出る。

信号に引っかかることも無く集合場所に向かう。

そのおかげか割と早くついたな…

15分前に着く。

まだ誰も来ていない。

(あれ?これって、海が楽しみすぎて早く来たって思われて愛芽にからかわれるんじゃ?)

そう考えた零は

(9時ぴったりにこの場所に来るように少し歩くか…)

そうして少し集合場所から遠のく。


愛芽視点

愛芽は来る途中に大輔くんとばったり会いそのまま一緒に駅に向かっていた。

「稲木と美結さんは宿題がやばいからやめとくらしいよ〜」

そう大輔は愛芽に伝える。

「大輔くんは宿題終わったの?」

「いや全然」

間髪入れずにそう答える大輔に愛芽は(えー?)と思う。やがて集合場所に着くと

「あれ?零まだ来てないのか?」

「あれ?本当だ!」

「あいつ遅刻するんじゃないか?笑」

「まだ10分あるし、分からないわよ?」

そこで愛芽は1つの説を立てる

(零、やっぱり海が怖くて来るのをやめたのかも...)

と心の中で思ってしまう....溺れたことはかなり心には残るものだと必要以上に心配になってしまう。

(やっぱり心配だなぁ...)

そう思いながら時計を見る。

集合時間まで残り5分……


一方、零視点

「おかしいなぁ〜あれ?こっちだっけ?」

(やばい…道に迷った、後5分か…)

(あれ?これ裏目に出て今度は遅刻でからかわれるんじゃね?)

少し走るか…と思い急ぎ出す。

(周りの人に道を聞けばいいが…陰キャには少しきつい。)

とか道に迷っている間に残り3分を切る


そこで駅への看板を見つける

(!?)

「よし…!!」

零はその方向にかけ出す。


愛芽視点

「来ないわね…」

「ああ……寝坊か〜?」

(逆ににそうだった方が嬉しい)

と思ってしまう。

「あと1分だぞ?連絡も来ないし、プールのこともあったし少し心配だな。」

「大輔くんもそう思う?」

どうやら大輔もプールの方で心配していたようだ。

「親友として無理に連れて行くことは出来ないしな…」

「確かにそうね…」

悲しい気持ちと、やはり大輔はいい人という印象がさらに強くなる。


9時になる。

「もう少し待って連絡も来なかったら、仕方ないし2人で行きましょうか…」


零視点

(駅が見えてきた!でももう9時…)

「あと少し…」

大輔と愛芽が見えた!

「おぉい〜2人とも!」

その声で2人は俺に気づく。

からかわれると思っていたが…

(あれ?)

2人とも俺を笑顔で見つめる…

「良かった!零…!」

そう愛芽が笑顔で言ってくる。

「俺遅刻したんだぞ?からかわなくてもいいのか?」

びっくりしてつい質問してしまう。

「いいのよそんなこと…来てくれてよかった!」

「ああ!」

愛芽の言葉に大輔も頷く…

「で?遅刻の理由は寝坊か?」

「……迷子(小声)」

「え?」

「その歳で〜?」

(やっぱりか…)

「てかなんで連絡しなかったんだ?」

「あっ…忘れてた」

スマホを見ると通知が溜まっている。

そこで俺は、今の時間に目がいく。

(あれ?電車の時間って…)

「やばい!電車が来ちゃう!」

腕時計を見た愛芽が叫ぶ

「急ぐぞ!」

(あれ?なんか助かった?)

と愛芽と大輔の背中をついて行く…

(はぁ……はぁ少し体力が落ちたかな?)

そう思いながら駅のホームに向かう。


零はこの後稲木と美結が来ないことを2人に聞いた。

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