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君の手は雨より冷たい「修正版」  作者: 紡雪
第一章

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32/65

第32話 君のトラブルだらけのキャンプ1

キャンプ場は夏休みなのにあまり混んではいなかった。その理由は天気は圧倒的曇りだった。そのどんよさを弾き飛ばすように

「「頑張れ!!」」

「「頑張れ!」」

「「ガンバレ」」

愛芽と美結、2人の応援がやまびこする。

零、大輔、稲木の3人はテントを張っている。

インナーテントを広げ、ドアのファスナーを一部開けて、4隅のうち3隅をペグで固定しようと頑張っている3人にひたすら愛芽と美結は応援をしている。

そして、テントを張り終わった。

ふぅ〜とテントを張り終えた3人はため息をついて、汗をふく。その3人に愛芽と美結は


「じゃ、女子達の分のテントもよろしくね!」

そう愛芽笑顔で言う。

「ちょっと休憩させてくれ〜」

大輔が上を向きながら言う。

「冗談冗談!ゆっくり休んでね」と笑いながら愛芽がいう。


「私も誘ってくれて良かったの?」

そう美結が愛芽に聞くと、

「沢山友達がいた方が楽しいじゃない!」

「そうだぞー!」

そう零も続いて言う。

「みんな歓迎してるから気にしなくていいんだぞ?」

美結がみんなの方を見ると、みんなは頷く。

「ありがとう!」

それを見て、美結は喜びながら言う。

その後、もうひとつのテントを張り終えた頃には既に、お昼近くだった。



「みんなで魚取りに行こうぜ!」

そう大輔が言う。

「いいね!」と美結、続いて稲木も賛同する。

すると愛芽は

「私は薪とかを集めに行こうかな」

そう言う。

「俺も愛芽と薪を集めようかな。溺れるのはもうごめんだし」

そう苦笑しながら言う。、内心では一人で森は危なくないか?そう思って俺もついて行くことにする。


「わかった!」

そう大輔はいい、

「行こうぜ!稲木に美結さん」

と網をもって2人を川に連れていく。

3人を見送って

「俺達もそろそろ向かうか〜」

零が言うと愛芽は零の腕を掴んで

「ありがとうね!ついてきてくれて…」

そう愛芽は少し頬を赤くして言う。

「別に…本当に俺は溺れるのが怖くてだな」

零も頬を赤くして、誤魔化すように言う。


しばらく気まづくて沈黙が続き、雨が降りそうになってきたことを心配して零はこう言う。

「雨が降る前にちゃちゃっと薪を拾ってくるか」

すると

「ちょっとまってて」

と愛芽が何かを薄い上着から取りだし肌に塗り始める。

「なんだそれ?」

気になった俺は愛芽に聞く

「え?ああ…”日焼け止め”よ」

「そうなのか。」

(やっぱり女子は曇りでもそういうの気にするんだな。)そう零は思った。

「よし、これでオッケー行こう!」

雨が降ってくると困るので、零は一応折りたたみ傘だけ持っていくことにする。

愛芽と零は薪を拾いに行く。


大輔が先導して、しばらく歩き、川に着いた。そして建物も見えてくる。このキャンプ場はお金を払えば、魚を誰でも釣る体験のできる場所(釣り堀のような場所)がある。しかも釣った魚は貰うことができる。

そんな管理されている場所なので、気軽に初心者も魚を釣ることができ、キャンプに来れる。


「いらっしゃい!高校生でキャンプか、青春だね〜」

麦わら帽子を被った若い男性が受付をしている。

「一人、500円だよ。釣れて貰える魚は2匹までね。」

軽くルール説明を受けた3人は釣り堀に向かう。

「よ〜し、2人のためにもすごい魚を釣るぞ〜!!」

美結は腕をまくって釣竿を持って歩く。

「美結さん、あまりはしゃぎすぎると、」


美結はツルっと滑る。釣り堀だから地面が濡れているため当然だ。そして、美結が滑っていく先は、釣り堀、すなわち水の中

「「危ない!!」」

大輔と稲木は叫んで、美結の腕を掴む。

大輔は非力なため、顔を真っ赤にして引っ張る。そして稲木も力いっぱい引っ張る。


その一生懸命の姿を見て美結は

「2人とも…」


美結は2人の手によって水に触れる前に引き上げられる。

「ありがとうね!2人ともかっこよかった」

美結が言うと2人は照れくさそうに

「別にいいよ」

そこに割入る受付の若い男性

「大丈夫かい?」

こちらに向かう途中に同じく足を滑らせる。3人は向かうが間に合わず、若い男性は釣り堀に落ちる。大輔と稲木、美結はすぐに

「大丈夫ですか!?」

と心配するが、


「大丈夫!大丈夫!よくある事だからしかも……」

「ここの釣り堀、そんなに深くない……」

高さもそこまでなく、若い男性の足が半分水に浸かっているぐらいで、溺れる心配はなかった。一人で普通に這い上がってくる。


美結は笑う。

「どうしたの?」

稲木が聞くと美結は笑いながら答える。

「なんかいいなぁ〜って、あんなに必死に助けもらったのに、実は浅かったなんて……なんか面白くって、……それに青春って感じ」

「そうだな!」

大輔も笑う。それを見て稲木、受付の若い男性も笑う。

「さぁ、魚を釣って戻ろう!」

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