第31話 君の最高の誕生日
今日は8月1日愛芽の誕生日当日
前日に愛芽に今日空いている時間があるか電話で聞いておいた。その時は愛芽は予想通り少し不機嫌だった。
「午前中は友達に誕生日パーティに誘われて...午後は空いてる。」
「午後5時ぐらいにえっと...」
どこを集合場所にしようか迷っていると
「〇〇公園に集合とかは?」
と愛芽が提案してきた。
「そこ集合でいい?」
「ああ...わかった。」
零はそう返事して電話を切る
(あれ?公園で待ち合わせ?予定空いてるか聞く?
俺告白するとか勘違いされてないよな?普通に俺の家来てとかの方が自然だったか?)
零は心の中で色々考え、一度冷静になる。
(別に誕生日プレゼントを渡すだけなんだ……すぐに渡して帰ろう……)
そう緊張を整える。
愛芽は誕生日パーティに来ていた。
今とても嬉しい!
(零から誕生日プレゼントが貰えるのかな?)
零から誕生日プレゼントを貰えるかもしれないということに愛芽はウキウキになっていた。
「愛芽なんかいつもよりウキウキだね〜」
そう愛芽の親友の1人、霜宮蓮花が言ってきた。
「そりゃ〜誕生日パーティを開いて貰えたら嬉しいよ!ありがとう!」
と愛芽は霜宮含めて、みんなにお礼を言う。
「じゃあ早速パーティを始めましょう!」
その合図をしたのは、星奏音この子も愛芽の親友。
「あらためて、愛芽!誕生日おめでとう〜!」
そう言ってくれたのも親友である、小宝鈴。
3人ともかなり昔から一緒に遊んでいるとても大切な親友達だ。
「ありがとう!」
(本当に嬉しい、こんなに祝ってもらえるなんて)
そう思いながらそんなかんなでパーティは進み...最後にプレゼントをくれた。
蓮花からは
「はい!プレゼント!プロテイン!」
(へ?プロテイン?)
「あ、ありがとう!」
奏音からは
「はい!小型扇風機」
「ありがとう!」
(こんなに高価な物言いの?)
と思ったがありがたく貰うことにした。
そして最後に星からは
「おめでっとう!」
素敵な青色のタオルだった。
そのまま誕生日パーティ会は終わりを迎えた。
「今日はありがとう!」
愛芽はお礼を言って時計を見る。
楽しさのあまりかなり長居をしてしまい。
(今3時30分か……待ち合わせと微妙な時間ね...一度家に帰ろうかな)
そう思い、家一度帰ることにした。
この誕生日パーティだけでかなり最高な誕生日だけど……まだ最高の時間が残っている。
4時30分そろそろ零は公園に向かい始める。
「早めに着いた方がいいよな。」
数本のユキハナソウを持って公園に歩く。
(さっき調べたけど花言葉は複数あって”尊敬”という意味があるらしい、”君にまた会いたい”と比べたらこっちの意味で渡した方がいい気がする。)
公園が見えてきて、人の影が見える。
(来るの早くないか?まだ20分前だぞ?)
そこには愛芽が立っていた。
「愛芽...誕生日おめでとう!」
最初に零はそう言う。
「ありがとう!で?なんで私を呼び出したのかな?
もしかして?告白……とか?」
ニヤリとしながら愛芽が言う。
「そんなわけないだろ!これを渡すためだよ……これ誕生日プレゼント」
と言いながらユキハナソウを渡す。
「ありがとう〜!すごい嬉しい!この花ってあの時の?」
「ああ!愛芽に渡すためにあの時、花屋に行ったんだ。あの時少し無理やり帰した感があったのは愛芽にサプライズをしたかったからなんだ。ごめんな」
零誤解をとくために真実を言う。
「そうだったの?」
「この花の花言葉って……」
(もしかして知ってるのか?)
と思い愛芽が言う前に早口で、
「そう、”尊敬”だよ。少し変かもしれないけど、俺にとっては愛芽は命の恩人だし、卓球にとっても目標な存在だからな。」
「そっか...”尊敬”か...ありがとう!」
愛芽は笑顔で零の方を向いてお礼を言う。零の頬は少しだけ赤くなる。
「あのさ私からも言いたいことがあるんだけどさ、」
「なんだ?」
(もしかしてからかわれるのか?)
「夏祭り!一緒に行かない?」
(夏祭り?まぁ行きたいとは思っていたけど、愛芽と?俺なんかでいいのかな?)
「ダメかな?」
零が少し黙っていたので愛芽がそう言い出す。
「いや...一緒に行こう」
っと愛芽の暗い顔を見た零は間髪入れずに自然に言ってしまう。
「やった!約束ね〜8月15日、水神神社で!」
さっきまでとは違って頬を赤らめた愛芽が笑顔で言う。
「ああ!」
(もうどうにでもなれ〜)
と思いながら約束をする。
そう考えている零の脳と違って心の底では嬉しい自分がいた。




