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君の手は雨より冷たい「修正版」  作者: 紡雪
第一章

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29/65

第29話 君の誕生日プレゼント1

夏休みが始まって早くも5日間、俺と幼なじみである明星美結(みょうじょうみゆ)は1件のカフェに来ていた。

「卓球の練習試合はどうだったの?」

「5戦中2勝だったよ」

昨日は卓球の練習試合があり、2勝できた。かなり成長してきたという実感がある。でも、半分以上は負けているという事実もある。


「愛芽さんは?」

「愛芽は6戦中4勝だったよ.....」

すごいことに愛芽は半分以上勝ち、後1人は3年生でもあった。

「すごいじゃん!」

「で?なんで俺の家の住所なんかを愛芽に教えたんだ?」

零はすごい愛芽と実力に差がついていくことを認めたくなかったので話題を変える。

でもこの話は重要だ。

先日愛芽が零の家を訪れて来た時に美結に零の家の住所を聞いたと言っていたからだ。


「私ね、恋のキューピットになろうと思って。」

「うん?」

何を言い出すかと思えば...

「だから愛芽ちゃんと零の恋をサポートするの。」

「別に恋なんてしてない。」

俺は否定する。


「気づいてないの〜?2人きりで文化祭をまわったりしてる時点で……...まぁいいけどさ」

「それで本命の話に入ろうか……」

そうこのカフェを誘ったのは他でもない美結だ。


「なんなんだ?話って」

「海外に戻るかもしれないっていう話無くなったんだ。なんか向こうの人が今後も何度も行き来するのは申し訳ないから”リモートワーク”で仕事をさせてもらえるんだって。」

「良かったじゃないか!」

「私もやっぱり和食が恋しくなる時があるし嬉しいよ。それに……零の恋を最後まで見届けたいし(小声)」

(なんか今余計なことも言ったか?)零は心の中で思う。


「話はそれだけのはずだったんだけど。」

「1ついいこと教えようかと思って、愛芽ちゃんの誕生日は3日後らしいわよ。」

「……」

(知らなかった)

「今知らなかったって顔したでしょ?ちゃんと祝ってあげなさいよ!」

零は図星で話を変えようと

「そういえばなんで愛芽の誕生日知ってるんだよ?」

「連絡先交換した時に聞いた」


(誕生日って何を貰ったら喜ぶんだ?)そう手を顎に当てて考えていると、

「じゃあそろそろ帰ろうかな...愛芽ちゃんも見てるし、」

美結は人差し指を窓の方に向ける。

(なんでこんなところでも会うんだよ...)


店から出ると……

愛芽が零たちの前に立ち塞がる

「私は先に失礼しま〜す」

愛芽の横を美結が抜けていく。

「じゃあ俺も...」

零が通ろうとすると、

「美結ちゃんと何話してたの?」

俺は話が辺になるかもしれないから正直に話す。

「美結が外国から戻ってきたって言ったじゃん?

それが戻んなくても良くなったって話を聞いてたんだよ?」

「そっか...」

(あれ?)

「信じるのか...?」

思わず俺はつぶやく

「私は零を信じてるから。またね〜」

(信じているっか……)

あっ……プレゼント何がいいか聞き忘れた。

そう思いながら家に帰る。

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