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君の手は雨より冷たい「修正版」  作者: 紡雪
第一章

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22/65

第22話 君の初試合1

「では…ルール説明をします。」

開会式が始まり、みんなはルール説明を聞いている。

「1、2回戦までは11点、2セット先取、3回戦からは3セット先取になります。基本的に試合に負けた人は審判に入ってください。1試合目の試合はその台で次の試合を行う人が審判を行ってください!」


零は22番ということもあって、最初から試合をやる。10番コートか……桜夢高校の観客席は10番コートとは真反対なため、緊張することなくできると思った。

その後開会式が終わると…部長は

「零と愛芽、少しいいか?」

と零と愛芽を集める。

「初めての試合、緊張せずにな!」

優しく言う部長。


「「はい!!」」

と零と愛芽は元気良く返事をする。

ラケット、水筒、タオルを持ち、観客席から22番コートへ向かおうとした時、愛芽が声をかけてくる。

「一緒に下降りよう!」

観客席から1階の卓球台がある場所へ一緒に行くことにする。階段を降りながら、零と愛芽は話す。


「あれ?愛芽も1試合目からなのか?」

女子と男子のトーナメント表は別なので、零は知らなかった。

「うん!私の台は2番コートだよ〜、頑張ろうね」

「ああ、頑張る、愛芽も勝てよ!」

その言葉に愛芽は頷き

「もちろん!」

と拳と笑顔を零に見せつける。


そこで愛芽と別れ、俺は22番コートに向かう。

すると……零と同じぐらいの身長の人がコートで待っていた。

(強豪校か…1年生でも強いのか?)

そう思いながら


「よろしくお願いします!」

と挨拶をする。すると、千田は短く

「よろしく…」

と呟くように小さく言う。

そこから、審判が下に降りてくるまで、それぞれ待機する。


部長である鷹梨(たかなし)と副部長の鈴木は前回の大会でかなり勝ち進んだことから、今大会はシードを獲得していた。そのため、試合は2回戦から。第3試合までは1回戦の人達が試合をするので、シードの人は第4試合から試合をする。


そのため鷹梨と鈴木の試合は当分先なため、一緒に零の試合を見ている。愛芽の方は、第3試合に試合をする、日向が見に行くと行っていたので、2人は零を見に来ていた。


「零くん…やっぱり緊張してるわね…」

上から見ると、零の動きは少し震え、ゆっくりに感じる。

「審判が来るまで待ってるみたいだな…」

鷹梨が言うと鈴木は小さく頷く。


「高校は3年生から1年生まで混合、つまり、上級生と当たる可能性はある。だからこそ1年生が対戦相手で良かった部分はあるわね。」


「いや、分からないぞ?3年生と当たるより、1年生と当たる方が辛い時もあるからな。彼はどっちか?」

そう言って鷹梨は零の対戦相手である、千田夜努を見る。


待っている零と千田の元に審判がやってくる。

「すいません!忘れていて…」

そう言って走ってきた。

「じゃあ、やろうか」

先輩に教わった通りに、最初は両者のラケット交換が行われる。なんのラバーを使っているのか、ラバーの欠損がないかを確認するために行うらしい。


「粒です…」

と千田が小さく言う。千田のラケットを確認すると、裏面がブツブツしていた。

(なんだ?粒?特殊なラケットだな〜)と零は特に気にはしなかった。


ラケット交換がすみ、次にサーブの先行後攻を決めるじゃんけんをする。

「さいしょはぐーじゃんけんぽん!」

零はチョキ、千田はパーを出す。

「先行で」

零はサーブを先行ですることになる。


「「よろしくお願いします!」」

零と千田はお互いに礼をし、次に審判に向かって

「「よろしくお願いします!」」

という。

「サッ!」

千田の声が急に大きくなる。


零は新しく覚えた下回転のサーブをする。零が狙っているのは、下回転からのドライブだ。ドライブとは、簡単に説明すると、下回転という、ボールが下に下がる状態を上回転で打ち返すというものだ。


ボールを上げて、ボールの下の方を擦り、下回転をかけてサーブを打つ。

(上手くいった!)零は練習した成果が出ていると嬉しくなる。


千田はボールの前にいき、ツツキという、下回転のボールを優しく押し出して、上回転に変化させるドライブと違って下回転のまま返すことをする。

予想通りで、零はドライブの用意をする。


この時、零は思いっきり、ドライブを打ち込む。だが、上回転をかけていい感じにボールを打ち返せるはずが、ボールはポーンと上の方へ飛んでいく。まるで、上回転で返ってきたボールの軌道だった。


「なんで!?」

と思わず声を上げる。

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