第17話 君の頬は暖かい
あの後俺は親が迎えに来るまで保健室で愛芽と一緒にいた....
気まずい...愛芽は何かを肌に塗っている...
きっと俺を助けるために無理をして怪我でもして、薬でも塗っているんだろうと思い罪悪感が襲う...
「ごめ...」
(いや違うな...)
(今俺が愛芽に1番言わなきゃいけない言葉は)
「ありがとな...愛芽...お前が助けてくれなきゃ俺は...」
俺は倒れそうになる。
「無事で良かった!」
一瞬の出来事だった
愛芽が俺に抱きついてくる...
「バカッ!死んだらどうするんの?...からかう相手がいなくなるじゃない!」
怒りながら愛芽は泣いている...
「でも生きてる...お前のおかげで...」
「でも君の手は冷たいから生きてるか不安...」
「もう死にそうになんてならないで...これは文化祭の勝負の時の願いよ!これは絶対に守ってね!」
「ああ...」
頬をなにか冷たいものがつたる
「涙出てる」
愛芽がとそうつぶやきながら俺の頬を触る
すると愛芽は笑顔になって
「暖かい...生きてる」
(本当に迷惑をかけたな...)
「この仮はいつか返すよ」
そう俺は言い
ふとある花に目を止める
それに愛芽が気づくように言う
「その花はユキハナソウよ」
「綺麗な花だな...」
「私は花言葉も含めて好きよ」
「花言葉?」
花言葉をあまり知らない俺は愛芽に聞く...
愛芽が口を開こうとした時に愛芽の親が迎えに来る。
(あの時の人だ!)
と俺は目を逸らす
俺の方に近づいてくる愛芽の親
「本当にもう...愛芽に関わらないでくれ、後1回でも愛芽が危険な目にあうのなら、関わるのすら許さない(小声)」
と耳の近くで愛芽に聞こえない程度に俺に話した。
「何を話してるの?」
愛芽が聞くと
「ああ...大丈夫か不安だったから心配の言葉をな」
「そうなの?」
(この人、誤魔化したな...)
「それじゃあ帰るか...」
と言って愛芽を連れて帰る...
(よしじゃあ俺も帰るか...)
俺は親なんて迎えに来ない...だって俺に親は居ないからな。
(だいぶ辛いけど歩いて帰るか...)
ふらつきながら俺は家に帰る...




