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君の手は雨より冷たい「修正版」  作者: 紡雪
第一章

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第14話 君のラリー

卓球部では順調に成長している。

「ラリーはできるようになったじゃないか零!」

部長が俺と日向先輩がラリーをしている所を見て言う。

「はい!」

俺が返事をすると同時に

「よし!」

という愛芽の声が聞こえる。見るともう1人の2年生、男性の先輩である、八木(やぎ)来斗(らいと)先輩に1点取ったようだった。

「部長!この子どんどん強くなっていきます!」

来斗先輩は部長に叫ぶ。

「まだまだです。1点取れたと試合に勝てるとは別です。」

愛芽は言う。

(真面目だなぁ〜)と思う俺と

「真面目だなぁ〜」と呟く部長。

部長と俺は全く同じことを思っていた。

愛芽は

「ありがとうございました!」

と来斗先輩にお辞儀をして、俺の方に向かって歩いてくる。

「零!ラリーしよ!」

そう俺に言って俺の打っている台に愛芽は立つ。

さっきの教室でのこともあって気まずいのに気軽に話してくる愛芽に驚く

「しりとりしながら!」

(え?しりとりしながらラリー?)

続けて愛芽は笑顔で人差し指を立てながら説明を始める

「ルールはこうね!ラリー最中にボールを打ちながらしりとりをする。」

「ボールを売ってもしりとりが続けられなかったり、

ラリーをミスったら負けね!」

「面白そうじゃないか。」

早速やってみることにした。


「しりとりの”り”からね、りんご」

愛芽はそう言うと同時にサーブを出す。

「ゴリラ」

そう言うと同時に俺は打ち返す。

落語(らくご)

愛芽は安定して打ち返す。

(また”ご”?)

こちらのコートにボールがバウンドする。

(まずい、)

時間がなくて焦るが、何とか振り絞って出した

「ゴルフ」

考えながらボールが来るところに移動して構えていたので、そう言った直後に来たボールを打ち返す。

双子(ふたご)

またしても”ご”でかえってくる。

(ご、ご、)

焦って頭の中がぐちゃぐちゃになる。卓球にも集中しなきゃと、考えがふたつに別れて混乱する。

愛芽のボールは俺のコートに入り、俺はしりとりを続けられなかったので、そのボールを見ていることしか出来なかった。


「よし!私の勝ちね」

「”ご”ばっかりずるいぞ!」

それは自分でも幼稚の言い訳にしか聞こえなかった。

「じゃあもう1回やる?」

「今度は俺がサーブでいいか?」

愛芽は頷いてボールを俺に渡す。


「リス」

サーブを出した直後、愛芽は既に口を開いていた。

早口でこう言う

水中文化遺産保護条約(すいちゅうぶんかいさんほごじょうやく)!」

いい終わって打ち返すと決まったと言う顔をする。

その後

「私の文字数越えられるかな〜?」と煽ってくる。


「そんなの誰が乗るか!」

そう言ったけど、俺は”く”から始まる長い文字がないか考える。考えているうちに既にボールは入っていた。

「また負けた〜!」

「もう1回やる?」


「集合!!」

そこで部長の集合がかかる。

「「「「「はい!!」」」」」

部員全員が返事をして、ラケットを置き、走って集合する。


「もう少しで大会だ!1年生は初めてだろうが、頑張るように!以上!」


「「「「「ありがとうございました!」」」」」

(大会……俺は1勝でもできるといいな…)

そう思った。

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