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「淀み」

 俺達は無もなき神を食い止める為にユカリから奪って来たユイの私物とされる日記の中を終わりなき英雄譚の中に一ページ追加した。


 今度はどんなバッドエンドが見れるのか、誰が登場人物として描かれるのか期待したが何故か俺達は属に言う神様視点で物語は始まった。


・・・佐倉家


 朝を伝える眩しい光が目に直撃する、チリンチリン鳴る目覚まし時計を止めて腕を伸ばす。


「ん、ん〜〜〜!」


 最近はバイトが重なって疲れが取れない日も多くない、今日は当たりね。


 私は佐倉結さくらゆい、姉であり他の人より少しだけ頭が良く、友達は少ないけどそれなりに幸せな生活を送っている。


「・・・今日はママもパパも居ない日、起こしに行こうかな」


 ネグリジェを脱いで制服を着終えて妹を起こしに行く。


 隣の部屋をノックせず開けると妹は不機嫌に起き上がる。


「何?」


 小さい頃はあんなに仲良しだったのに今はもう犬猿の仲まで下がったせいで私の事を睨む。


「おはよう」


「ん」


「朝ご飯作るから待てる?」


「ん」


 小さい頃は私が撫でるの大好きだったのに今は近寄るだけで嫌がられる。


 妹との時間も殆ど一緒におらずバイト三昧、パパとママをユカリちゃんを虐められて学校側からも攻撃されてる状況を打破するべく私はバイトを始めた。


 今月は十二月、高校三年はあっという間だった。


 ずっとバイトしてたから友達も少ないし青春を実感できなかった。


 成績はトップだし運動も上、私の待遇が良いから色んな就職先が見つかる。


 だから私は遠い店を選び最近では土地問題が増えてきて【埋め立て地区】なんてものが出来た。


 広さは茨城県と千葉を足した中々の土地、安全も確立され住むには丁度いいとの政府が話してるのをテレビで見た。


 私は直ぐにそこにある喫茶店に応募して受かった。


 順風満帆、ユカリちゃんにはもう少し耐えてもらおう。


 きっと耐えてくれる、クリスマスが終わり年を越し、卒業式を終えるまで家族と離れて暮らしそれが終わったらユカリちゃんを連れ出して一緒に生きる。


 その為にお金を貯め続けてきた、二人の時間を作って一緒に幸せに生きよう。


 ユカリちゃんは私が守る、それが姉の使命なんだ。


 だから今日も・・・耐えて。

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