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その23


「大丈夫だよ。そんな気にするほどスタイル悪くないよ、つばさちゃん。――ああ、そうだ! 今度一緒に水着を買いに行こうよ」

「ええ~、そんな、それこそ恥ずかしいです」

「いいじゃん、行こうよ。俺が選んであげるよ、つばさちゃんに似合うピッタリの水着」

「ええ~~」 

 つばさはいよいよ顔を赤らめて下を向いた。



「でさ、今日俺ん()で、海へ行く計画練ることになってんだけど、つばさちゃんも来ない?」

「えっ? 先輩の家へですか?」

 少々驚いてつばさが顔を上げた。


「うん。俺、今大学生の兄貴と一緒に部屋借りて住んでんだよね。実家からだと学校まで一時間以上掛かっちゃうからさ」

「あっ、そうだったんですね・・・」

「だから、親とか居ないから緊張することもないし、遠慮いらないから」

「でも…」

 親がいないと聞いて、逆に不安になったつばさが視線を逸らした。

 ――女癖が悪い・・・ クピトの言葉が脳裏をよぎる。


 敏感につばさの不安を感じ取った相沢が言う。

「大丈夫。別に何もしないよ。――俺、つばさちゃんのこと大切に思ってるから」

 そう言われたつばさが、再び相沢の顔を見た。やさしくいたわるような眼差しに、胸がきゅんとしてしまい、慌ててまた下を向いた。


「それに、伊東も来るから。三人なら平気でしょ。一緒に海へ行く計画立てようよ。――あれ? もしかして、二人きりの方がよかった?」

 相沢がつばさの顔を覗き込ながら、茶目っ気たっぷりに微笑む。

「い、いえ…。そんなこと…」

 赤面した顔を隠すのに、益々(ますます)下を向いてしまった。


「じゃ、決まりね?」

「は、はい…」

 小さな声で答える。

「今からだと四時くらいかな・・・。――よし、じゃあ、伊東ちゃんにも連絡しとくか」

 そう言ってスマホを取り出した。


 ――ふっ、チョロイ

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