8/8
桜の風纏い香りの園にて
心豊かな人がくれる手紙は
いつも『お元気ですか?』で始まる。
お互いの学びが終わった時、
心にも思っていない酷い言葉を投げかけて突き放す。
けれど、一人になった時、誰にもみられぬように泣いていた。
最後は、静寂に包まれ凛として美しい夜が訪れる。
PS お身体だけはお大事に。
PS の PS またお会いできる日を楽しみに祈っています。
~季節はめぐり。何度目かの春。~
雨。に振られた春もある。
アメ。を貰った春もある。
ほんの些細な言葉あそび。
『サクラ。あめ。飴。さくらあめ。雨。』
『桜アメ。 時々、雨。』
優しくてほんのり甘いさくらの味。
ピリリと塩気が舌を刺激した。
桜の風まとい、香りの園にて
目を閉じれば一瞬で蘇る
『僕だけの春物語。』