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ミント味の飴ちゃん
白いミントの味の飴が苦手だった。
白の飴がでるたびに『ハズレ』だと思ってた。
白の飴を避けて、『黄色』『桃色』『桜色』
最後には白い飴玉だけがカンカンに残った。
(食べられないし。。。)と、わがままなクセ。
(食べず嫌い。わがままなクセに。。。)
少年はさっきからずっと空想にふけっている様子で、
文学少女は直観的に多くを感じとっているようなのだ。
『桜アメ、、、きらい??』
文学少女は不思議そうな顔してシンプルに聞く。
少年は(好きだけどさ)と、複雑な心境でいる。
好きなクセに。(キライ)なふりして、大人のふりを。
大人のフリして、(キライ)をなくすオセロゲーム。
モノクロの世界では、白か?黒か?のつまらない物語。