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色とりどりの飴
色とりどりの甘い飴玉が入ったカンカン。
幼心に、『ワクワク』を覚えた日の事。
僕は飴玉の入ったカンカンを手にして、
それを思い切り振ってみた。すると、
カンカンの中で飴玉が踊っているイメージが湧き、
今すぐにでも飴玉を取り出して食べたい!と思った。
僕はカンカンのフタを開けようと、
大人のマネをして手で開けようとした。
いくら力を入れても全然空く気配もないしなぁ~。
(僕じゃあけられないのかな??)と諦めムード。
大人たちはニコニコして観ているけれども、
(僕でもあけられる方法をしってるのかな?)
『あかないよ??』
覚えたての言葉を言ってみる。すると、
『定規を使ってごらん!』と父は言う。
おばぁちゃんの家はモノサシがいっぱいある。
長いものさし、短いものさし、中くらいのものさし。
たくさんあってどれを使えばいいの??と悩み、
『どれ~??』と僕は言った。
『全部試してみたらいいさ。』