常に一定の速度で線分AB上を高速移動するたかし君のお母さん殺人事件
1994年2月4日、線分AB上に位置するたかし君の家をたかし君が出発したのは午後4時25分のことであった。たかし君はたかし君の家から42キロメートル離れたさとる君の家に向かっており、さとる君の家は線分AB上と点Pで接する円Cの円周上に位置していた。目撃者の証言によるとその時のたかし君の時速は時速24キロメートルをゆうに超えており、線分上に等間隔で植えられた植木から次の植木に到達するまでに15秒もかからなかったという。たかし君が家を出た15分後にたかし君のお母さんがさとる君の家からたかし君の家に出発をした。たかし君のお母さんとたかし君が線分AB上で出会ったとき、さとる君がちょうどベッドの上で長さ62センチメートルのズボンを履き終えた。事件当時のさとる君にはアリバイがあり、たかし君のお母さんが出発してから15秒おきに等間隔でさとる君のお母さんがさとる君を鈍器で叩いていた。線分AB上でたかし君と出会ったたかし君のお母さんは自らの息子に気づくこともなく、速度を変えずにたかし君の家に向かった。たかし君のお母さんがたかし君の家に向かっている途中、たかし君は寄り道をし、半径の長さが24センチメートルある円形の池の周りを時計回りに回っていた。たかし君は一日に池の周りを一定の速度で三周し、今もまわり続けている。たかし君が池の周りをまわり始めた時、さとる君のお母さんは鈍器を刃渡り24センチメートルの文化包丁に持ち替え、さとる君の体を1秒間に5回傷の深さが11センチ間隔で37秒間めった刺しにした。さとる君は3回刺されるごとに「ああああ!!」とか「うううう!!」とか言っていた。意識が朦朧とする中、さとる君はさとる君のお母さんの目を盗み、体を引きずりながらスイッチまで秒速5センチメートルの速度で進んでいった。そしてたかし君のお母さんが線分AB上に等間隔に植えられている植木のうち、たかし君の家から数えて43本目の植木が植えられている地点にまで進んだ時、さとる君はスイッチを押した。「ゴゴゴゴゴゴゴ!!」というけたたましい音とともに、さとる君の家がある線分AB上に点Pで接している円Cがたかし君の家に向かって時速98キロメートルのスピードでころがり始めた。全てをなぎ倒して進む円Cとたかし君のお母さんの距離は30分で55キロメートル縮まることになっている。はたしてさとる君がスイッチを押した何秒後にたかし君のお母さんは円Cに潰されるでしょうか、求めなさい。