表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生 海人になる。  作者: トミトミ
4/17

毒って恐いな

トミーは森を歩いていた。

『うぅ~体が重い

 う~頭も痛い~

 早く横になりたいよ~。』

毒の影響で身体を動かすのも、ひと

 苦労で頭痛のせいでまともな思考回路ではなくなっていた。

『毒消しの魔法がてに入らないなら

 毒消し草だよな!?』

そう、トミーは毒消し草を求めて森をさまよっていた。

『ヒール!!   …ふぅ。』

毒のせいでHPが削られ、ギリギリまで

 耐えてヒールで回復させていた。

 もう3回目である。残りMP15

ヒール3回分残っている。

あてもなく森の中をさ迷っていると

 気になる草をみつけた。

『なんかこれ良さそうだな。よし

 あれを試すかっ。』

草の前にしゃがみこみステータスを開く。

『えぇと魔法創造の識別?判別?

 いやっこれだなっ。』


  【鑑定を覚えました。】

『よしっ上手くいったな、後はこの草を鑑定っと。』



 【鑑定結果   

  

 毒草…食べると状態が毒になる。】   

『うわっ!怖っ!なんでピンポイントで毒なんだよっ。』

見る目のないトミーであった。

 

『うぅHPがまた削られてきたし

 さっきの鑑定魔法でMP3消費してしまったからヒールを使えても

 後2回だしなぁ。もうちょいガマンだなぁ。』

 残りMP12

5分後…

『だめだぁ…もう歩けない。』

 そういって木の幹に背中を預けて

 座り込んでしまった。

 『ヒール!!  …ふぅ。

  使っちゃったよ~。』

 残りMP7

『あ~水が飲みたいよ~

 あっ!そういえばここにくる前に

 池があったな。ん~いくかぁ!』


ヒールのおかげで余裕を取り戻したトミーは、よいしょっよいしょっと

 立ち上がって歩きだした。

しばらくすると木々がひらけて池が見えてきた。近寄っていくと、遠目では分からなかったがだいぶ大きな池であった。長さにして直径50mほどである。

『うわぁ思ってたよりおっきいなぁ!…っと とにかく水をいただこう。』

 小走りで水際にいき、すぐさま両手で水をすくい口に放り込む。

『ぷはぁっ!!生き返るねぇ

 んっ?心なしか身体が軽くなったような?

 ステータスっと…あれ?HPが満タンになってる?

 毒はっと…

 相変わらず猛毒かぁ。』

どうやら池の水でHPが回復したようで

 ある。毒は消されなかったがこの池の近くにいれば毒で死ぬ事はなさそうだと思い、安堵のため息をつく。異世界にきて初めて一息つけた瞬間だった。

『そうだ!ついでに身体も洗っていこっと。』

おもむろにパンツに、指をかけスルスルと足元まで下ろしかけ一瞬かたまりパンツを履きなおす。

『あっぶねっ!!こっちの世界って

 公然ワイセツ罪とかあんのかな?

 誰がみてるかわかんないからそのまま入ろっと。』

生まれたままの姿を諦め、モラルとい

 う名のパンツと共に池へと歩きだす

 パン一のトミーであった。

『うひょ~つめた気持ちいいっ!

 ん~つめちいい!!』

訳のわからない言葉である。いやもとい訳はわかるがわかりたくない言葉であった。


『さぁここで汚れを落としてしきりなおしだな。

 んっ?汚れを落とす?

 それだっ!!』

頭の周りに豆電球がでてくる場面だ。

 

 『えっと魔法創造っと、毒はまだ治せないから毒を落とせばいいんだな!…毒を落とす…毒素を落とす。毒素を排出するっと。よし。いけっ』

 

 【デトックスを覚えました。】

 

 『きたきたっ!!これでどうだ!

   デトックス!!。』

トミーの全身から紫色のモヤモヤとしたものがでてきた。

かなりの量である。 


LV2

種族 海人

HP 40/40

MP 2/40

攻撃力 7

防御力 7

素早さ 15


スキル

 エラ呼吸 

加護

 猫神…言語翻訳、魔法創造、

状態…



『やったぁ!!毒が消えた!!』

 思わずガッツポーズがでてしまう程の喜び様である。

とトミーが喜んでいる周りで空中にういていた紫色のモヤモヤが水面へと

 吸い込まれていった。トミーはその事に気付かず、喜びに夢中でモヤモヤの事すら忘れていた。

『よし今日は池の近くの木にでも登って寝るかな。飯は今日はガマンだな。』


辺りは日が落ちかけようとしており

 今から動くのは危険と判断して

 木の上で一晩明かす事にした。

トミーが木に登り一時間ほどすると

 辺りは真っ暗になっていた。

『頼むから何もおきるなよ!!』

 と願い静かに目を閉じる。


運が良かったのか異世界初日の夜は何事もなく終わった。

そして夜が明ける…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ