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異世界転生 海人になる。  作者: トミトミ
11/17

紫色はやだな

『ううん…』

夜が明けてトミーは目を覚ます。

 まだ寝ぼけているようで目をこすっている。

『あれっ?マールはっ?』

と辺りを見渡す。昨日一緒にベッドに

 寝たはずなのになぁと、すると

 ベッドの横に小さな揺りかごの中ですぴーすぴーと寝ているマールを発見した。

『いつの間に!気付かなかったなぁ

 まぁもうちょい寝かしとくか。

 朝飯の準備でもしよっと!』

と、テントをでると木漏れ日がさしていた。トミーはぐーっと腕を頭上に

 あげ伸びをした。

『ん~気持ちのいい朝だなぁ!

 初日は木の上で寝たんだもんなぁ』

魔法って便利だなぁと改めて実感していた。そして朝飯の準備をするべく

 キメラフィッシュの干物をだして

 ファイアーボールで焼いていく。

『ん?そういや見張りにだしてる

 子達どうしてんのかな?まぁ

 朝飯食べてからにするか。

 っとできたな。さてマールを起こしにいくかな。』


テントに入ると、まだマールは、寝ていたので起こそうと近付くと、寝言

 が聞こえた。

『ママ~パパ~どこにいるの~?』

瞬間、トミーの目頭が熱くなった。

 思わず天井を見つめる。


(そうだよなぁ。こんな小さな子が

 この森で一人生きていこうとして

 たんだもんなぁ。強がんなきゃ

 いけない状況だったんだもんなぁ)


トミーはマールとの出会いを思いだしていた。そして…


(よし!俺といるときは強がらなくてもいいように頼れる俺でいよう。マールの心の拠り所となれる様に!)

 静かに決心するトミーであった。




『おはよう。朝だよ!マール!』

元気な声でマールを起こす。

 マールは目をこすりながら起き上がり、手の平を口にあて、ふぁーあ

 とあくびをする。


『目が覚めたら朝飯にしよっか!

 外にいるね。』

と、トミーは外へとでていく。

『あっ!先に見張りの子達を呼び戻すかな!え~とっ毒使役と!』


毒使役を使い集合するように指示を

 送り、近くの切り株に腰をおろす。


しばらくすると、一匹…また一匹と集まってくる。トミーはお疲れさまー

 と声をかけていると、マールが

 テントからでてきた。

『お腹へった~!!』

と、パタパタと音をたてて飛んで来る


『はいはい!できてるよ~!』

とマールの前にキメラフィッシュの干物を置いていく。そしてトミーも

 自分の分の干物をだし、食べ始める

 

そして朝飯を食べ終える頃には全ての

 動物達が帰ってきた。トミーはふと

 疑問に思い動物達に話しかける。

『ねぇ?君達の中で俺と同じように喋れる子はいるかな?』


昨日、喋った猫みたいなのはいないかなと尋ねると、3匹の動物がでてくる。猫、犬、鳥である。

『わかりますにゃ~!』

『わかりますワン!』

『わかるピー!』


おおっ!と目を見開くトミー。

 そして何か考え事をする。丁度

 三匹だから、ん~三銃士的なのが

 欲しいなぁ…。あっ!!


『よしっ!今から君達に任務を与える!それぞれ同じ動物…ん~種族と呼ぼう!あっ!皆聞こえるっ?』

聞こえてる様で大合唱が始まった。


『じゃあ皆それぞれ同じ種族でまとまってくれるかな!』

と、あれこれ指示をだしていると、

『トミーあんた何をするつもりなの?』

マールに聞かれ、ニヤリとするトミー

『ん~ちょっとねぇ、これからの事を考えて色々とねぇ。』

そうこうしてるウチに動物達が種族ごとに別れ終えた。30ほどの数が3つ

 できた。


『さて、皆それぞれ別れたね!!

 これから君達に色をつけていくよ。紫色のままだと見栄えが悪いからねぇ!何色がいいかなぁと。』 

トミーは動物達を眺めながら、

 ふーむと考え


『よし!まずは猫ちゃん達だね~

 黒色なんてどうかな?夜なら

 見えにくくなるし、偵察に良いからね~。』

すると、喋る猫が

『何色でもいいにゃ!任せますにゃ』


トミーはこの猫ちゃんをリーダーポジションにしちゃうかと

『よし!じゃあ、黒色ね!あと猫ちゃんグループの名前と喋れる猫ちゃんの名前も決めよう!』


(ん~黒猫だからブラックキャット…

 ブラキャッ…手ブラ…違う!ん~ん!)

『君達のグループ名は、キャッツ!!

 そして喋れる猫ちゃんは

 ニャントス!!以上!

 では早速 カラーリング黒!!』


すると、チーム キャッツの面々の色

 が漆黒の黒へと変わっていき

 30匹程の黒猫が誕生した。

 

にゃ~にゃ~と歓声が沸き起こる。

 トミーは喋る猫ちゃんを指差し

『そしてチーム キャッツのリーダー!ニャントス!君だ! 』

さらに、にゃ~と歓声が起きる。

 すると、ニャントスは俺を見て

『我が名はニャントス!!

 頂きましたにゃ!マスタートミー!』

そして今度はチームキャッツを見て

 、二本足で立ち

『チームキャッツの皆!宜しくにゃ

 力を合わせて頑張るにゃ!』

 にゃ~っと一斉に返事をする

 チームキャッツ。


ふ~っと息を吐きトミーは


『さぁ!サクサクやってくよ!』

そう言い、犬達と鳥達のカラーと

 名前を決めていく。


犬…グループ名 ワンダフル

  リーダー名 犬四郎(けんしろう)

  カラー   茶色


鳥…グループ名 バードメン

  リーダー名 鳥吉(とりきち)

  カラー   白色


猫…グループ名 キャッツ

  リーダー名 ニャントス

  カラー   黒色

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