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神紋を授かった俺はきっと助演男優賞  作者: 神楽坂雪蜘蛛
8/11

第8話:事件

「きゃぁぁぁぁ!!」


悲鳴が耳をつんざく。


なんだ?コッブでも落として割ったのかな。


なんてことを考えていると、ドタドタと階段を駆け上がる音が聞こえてきた。


バタンとドアが開けられた。そこにいたのはヴィタリーだった。


「お義父さん、どうしたの。凄い悲鳴が聞こえたけど。」


「早く!!早く、押し入れに隠れろ!!」


凄い形相のヴィタリーが、急いでドアを閉め、無理やり僕と狐を押し入れに詰め込んだ。


「え?ちょっ、せまっ。」


「いいから、隠れろ!絶対に音を出すなよ...」


「え?どういうこ...(ドガッ


質問を言い終わる前にまた、ドアが開けられる。開けたと言うよりは蹴飛ばしたの方が正しいかもしれない。


「隠れても無駄だぜぇ、早いとこ息子を出しな。ひゃひゃひゃひゃひゃ。」


聞いたことも無い、ねっとりとした声が聞こえる。


少しだけ開いた押し入れの扉の間から、こっそりと覗く。


その声の持ち主は、顔が傷だらけの細身な男だった。


すぐそこでヴィタリーとその男が、言い合っている。


「息子はここには居ない!」


「嘘だな。あいつがこの家に入ってくのを、この目で見た。噂通り、神の狐を肩に乗せてなぁ!」


「...なにが、目的だ。」


「別に、お前の息子には用はねぇ。俺は、神に用があんだよ。神ってのはなぁ、裏でいい値で取引されんだ。」


あいつの狙いがこの狐?取引?


突然の出来事で理解が追いつかない。


「まぁ、出す気がないなら、力ずくで奪うのみだな!」


そう言って盗賊は、腰に携えた刀を抜いた。


そこからは、一瞬の出来事だった。


「プラーミャ!『ファイ...(キンッ


ヴィタリーがプラーミャに攻撃させる途中で男は一歩前に進んだ。


ーーゴトッ


何かが床に落ちて、床を赤く染めている。




ヴィタリーの頭部だった。








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