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神紋を授かった俺はきっと助演男優賞  作者: 神楽坂雪蜘蛛
3/11

第3話:始まり

目を覚ますと、空を見上げていた。背中に地面の感覚があるから、仰向けになっているのだろう。手足に力を入れて、起き上がろうとする。


「おいしょっと...」


しかし、自分の意思とは裏腹に全く起き上がれない。そして、視界に入ったのは、とても小さな手である。...そうか、転生したから、0歳からの人生スタートなのか。


いや、待てよ...0歳児の身体でひとりきり?この世界で?


嘘やん...



俺は、いきなりハードモードの人生に軽く絶望してしまった。


だが、項垂れていても仕方がない。ハイハイの体勢になって周りを見渡す。


...広い草原か?


遠くには世界樹が見える。


この世界には大陸に1本、巨大な世界樹がそびえ立っている。

大陸は全部で7つあり、七大大陸それぞれに、帝王として君臨している野生の魔物がいる。


そいつらは人々に恐れられ、付いた二つ名は


【七帝】


この世の魔物は、召喚された主が死ぬと同時に死ぬが...


奴らは何故か...召喚されず...故に死なず...永きに渡って頂点の座に居座っている。



世界樹とは、反対側を見ると、こちらも大きな屋敷が見える。

よく見ると、俺がいる草原は柵で囲まれている。

つまり、ここはあの屋敷の庭なのか...

あの屋敷に助けを求めて見るしかないな。


俺は、ハイハイで頑張って玄関まで辿り着き。

大声で泣き叫んだ。こうすることで、中の人が出てきてくると思ったからだ。


予想通り、ギィっと重々しくドアが開いた。

出てきたのは、とても綺麗な女性だった。


「あら?泣き声が聞こえると思ったらこんな所に赤ん坊?どこから来たのかしら...ちょっと〜あなた〜」


「どうしたんだ、こんな朝から大声出して...」


女性に呼ばれて出てきたのは、こちらも端正な顔立ちの男性。


「玄関の前に赤ん坊がいたのよ。どうすればいいの?」


「本当だ!そうだなぁ...一旦預かってみるしかなくないか?この家の周りに民家なんてないし、連れていく所なんてないよな...」


夫婦らしき、その人たちはそう言って俺を持ち上げて家の中に入れた。



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