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紹介

田中花子（たなかはなこ）

享年２０才、あまりまじめとはいえない女子大生だった。

アプリゲームが趣味であり、課金をするためにアルバイトをしていた。

転生後は「フラワー」という名前で１０才という少女の姿へと変貌している。

ガーデン家

十代続く由緒正しい貴族の家だが、現在は貧しい生活を余儀なくされている。

現代の当主はフラワーの父「オーク」だが、彼は趣味の狩りにひたすら没頭し、妻子はおろか貴族の仕事すらまともに行ってはいないという有様である。

現在はフラワーの母である「アイリス」が最低限やらなければならないことを取り仕切っている、という状態であった。

ボウル大陸

巨大な円の形をした大陸であり、五つの国家がピザを切り分けるような形で存在している。

聖バスケット王国

フラワーが住む王国の名前。

魔術の才に優れる者が多く、日女生活の大半はこの魔術を使用する必要がある。

その為、魔術が使えないものは「花無し」とよばれ、蔑まれがちである。

現代日本で平凡に暮らしていた人間、それが私、田中花子（たなかはなこ）だ。

名前からもわかる平凡さのとおり、私は家から近い小学校を卒業して公立の中学を卒業。

その後はそこそこに受験をしてそこそこの高校へと進学した。

そして、普通の大学を卒業し、普通に生活を送っていく。

…はずだったのだ。

目が覚めると、私は貴族の一人娘として養育されている真っ最中だった。

地球ではおそらくない、もちろん日本でもないこの場所で、田中花子はたくましく平凡に生きていこうと心に決めるのである。