6章 第14話 魔王達①
久しぶりの投稿ですが、短いです。
すみません><。
さて、どうしようか。正直なところ賢者の石と同じくらいに魔王(元)も気になる。さて、さてどうしたものか。直接倒すつもりのなかった魔王達だけど、すでに2体(竜魔王、妖魔王)は討伐とテイム済みだ。ここまで関わって無視するってのも気持ち悪いし。
「マオ、マオ。聞いてる?」
おっと、いかん、いかん。
「ちゃんと、聞いてよね。マオのことだからさっきの子のこと気になってるんでしょ? 賢者の石は私たちが自分で集めておくから安心して。一通り迷宮をみた感じ最後の奴以外なら楽勝だよ」
「でも、あぶなくない?」
サポーションやテレポーションがあるので最悪命を落とすことはない。けれど僕が想定しないような危険があるかもしれない。そんな危険が迫った時に近くにいられないのは――
「心配しすぎだよ、これでも私たち冒険者だよ。マオがいない時でも結構迷宮とか潜ってるし。少しは信頼して欲しいな」
『信頼か。
子どもの成長には大切なことだよね。
大人から信頼され、自身をつけて、独り立ちしていく。
わかっている。
でもね、感情とは別ものなんだよーーーー。』
僕は一人心の中で叫び声をあげる。そして僕の心の叫びが終わると
「お兄ちゃん、あの子助けてあげて」
「ララ・・・」
ララにそんな顔で頼まれたら断れないよね。
きっと、昔の自分たちとあの子を重ねてしまったのかもしれない。孤児として育ち、先が見えない。そんななか、姉が簡単に命をかける冒険者になろうとした、そんな過去と。
「わかったよ、2人とも。僕はちょっといってくるから二人はがんばって賢者の石を手に入れてね。それと、これを飲んで。僕のとっておきだから」
ふたりは頭を傾けて不思議そうな顔して僕が私は瓶を持つ。
「うわぁ、甘い匂いがする」
「お姉ちゃん、これ美味しそうだね」
「2人を守ってくれる、魔法のジュースだよ」
僕は二人に早く飲むように促す。
つもりが、少し目を話した好きに二人とも飲み終えていた。
いいんだよ、むしろ飲んでくれないと困るから。
「もう1本づつ渡しておくからお昼にでも飲んでおいてね。それじゃ、僕はいくけど本当に気をつけてね」
「わかったから、いってらしゃい!!」
「あの子を助けてあげてね」
僕は二人と別れ元魔王さんを追跡することにする。ちなみ2人に飲んでもらった甘い飲み物の正体は
≪名称≫ テレポーション改
≪ランク≫ 伝説級(A)
≪効果1≫ 使用者が身の危険を感じることをトリガーに発動。設定された場所へ転移する。
≪効果2≫ 飲むと美味しい。*お子様でも飲めるやさしいポーションです。
さらに過保護アイテムとなってしまったが、これなら僕の想定以外の悪意や危険にも対応できるだろう。身の危険を感じる前にどうにかなることは今のあの二人ならよほどないはずだし。
とまぁ、僕の過保護ぶりは置いておいて。元魔王さんだね。これはとりあえず神様に聞いてみるのが一番だからちょっと聞いてみよう。
と、僕は水晶を手にする。