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目指せ!ポーションで理想の生活 IN 異世界  作者: ペンギン
第1章 初めての異世界
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事前リサーチ

目を覚ますと早速行動を開始する。久しぶりに食べる丘の夕暮れの朝食は美味しい、いつも食べても美味しいのだが、間があいたので余計に美味しく感じる。。


 マジックショップに行く前に僕は商業ギルドに行く、今回の目的はポーションを売ることではない、冒険で得た魔石を売ることである。


 魔石というのは魔物の魔力が結晶化したもので全ての魔物が持っているものである。ただし、個体によってその大きさや純度など違いがあり大抵の場合強大な魔物ほど高純度で大きい魔石を内蔵している。


 この魔石、街にあふれるマジックアイテムのエネルギーになるほか錬金術、はては鍛冶にも使用でき各所からの需要が多い。よって、冒険者はこの魔石を売ることでお金を得ている。


 そして、肝心の金額だが魔石によって値段は異なるのだが、ほかの素材と比べ大きさの割に売却額が高いのだ。なので僕は他の素材には目もくれずひたすら魔石を集めていた、マジックリングに入らない分は普通のリュックにいれ。自慢ではないが結構なものを持って集めたと自負している。


 商業ギルドにつくと僕はひさしぶりにおじさんに会いに行く。


 「おじさん、魔石も買い取ってくれる?」


 「おう、坊主。うちでも魔石の買い取りはしてるぜ。よし、早速見せてみな。鑑定してやるよ」


 僕はばかでっかいリュックとカウンターに置き、さらにマジックリングから魔石をすべて取りだす。おじさんの顔がひきつったように見えたが気のせいだろうか?


 査定が終わると呼び出され、おじさんにいろいろ聞かれた。以前マークに絡まれたこと、そのあと強くなろうとしたこと、実際に冒険にでたこと、話せないこと以外はすべて話した。


 おじさんには助けられているし、できる限りは誠実にいたいから嘘はつかなかった。もちろん、それだけであの大量の魔石に関して納得してくれたわけではなかったが、深くは聞いてこなかった。やっぱり優しい人だな、と僕は改めて思う。顔は怖いのに、とこれはもう枕詞みたいなものだね。


 最後には、これからもいろいろ持ち込んでくれと言い、光金貨2枚分を渡してくれた。


 さて、次は今日の本命のベリーさんのところだ。


 「こんにちわ」


 「いらっしゃい、おやいつぞやの少年じゃないか。今回はなにが必要なんだい?」


 ベリーさんに尋ねれて僕は昨夜まとめた話をする。もちろん、ダンジョン前にお店を立てる計画はまだ秘密だ。


 「冒険者が街の外で買いたいものね、まずはポーション類かな。これらは冒険者の必須アイテムなの。荷物の量の兼ね合いで冒険者もそんなに多く町からそういうアイテムを持っていくのは大変だから外で買えるなら役立つだろう。次は食事に水かな、言うまでもなく命に直結する。次いで武器防具、探索・採取用具といった感じじゃないかな。そうそう以前君が買ったマジックリングも需要が高いよ、品薄で用意するのが大変なだけで、あれば確実に売れるだろう」


 「なるほどなるほど、それで食事って完成品が売っているとこありますか?町では見かけなかったので気になったんですけど」


 「広場にたくさんあっただろうに、気づかなかったかな?」


 ベリーさんは露店のことを言っていたのだろうけど、あれは完成品を売っている、小売業者だ。僕が求めているのは卸業者、小売業に品物をおろす場所を探しているのである。が、この世界の食事事情にはまだそういった概念がないみたいだ。


 「露店のごはんどれも美味しいですけどね、ちょっと違うんですよ。でも参考にさせてもらいます。と、そうだもう一つ聞きたいことがあったんです。じつは魔物を遠ざける結界みたいなアイテムってありますか?」


 「結界ね、それならあるよ。結界陣というアイテムが。ちなみに森で使うぐらいならEランクで十分。より安全に行くならDランクで、これ以上は経費の兼ね合いで無駄になると思うよ。」



 「ありがとうございます、ベリーさん。それでその結界陣は今ありますか?」


 「もちろんよ、マジックアップルの品ぞろえをなめてもらっちゃ困るわ」


 と、笑いながらベリーさんは棚を漁ると3種類の拳大の結晶を持って来てくれた。


 「どうぞ、これが結界陣よ。それぞれ、右からランクF,E,D。お値段はそれぞれ金貨でFが10枚、Eが100枚、Dが200.枚だよ。言い忘れてたから補足するけど、この結界完全のものじゃないわ。興奮していたり、強力な魔物なら通り抜けてしまうことがあるの。だからそれも考えて購入してね」


 「そしたらEランクのやつをください」


 「そしたら金貨100枚ね、さすがに今回は現金じゃないわね。ギルドカード貸して。それにしてもよくこんなお金あるわね、君は一体なに者なんだい?」


 「このお金はつい先日まで魔物を討伐していたので、その売り上げです。ソロだったので効率よく稼げました。と、ありがとうございます。また、相談したいことあったらきますのでよろしくお願いします。」


 「なるほどね。と、相談なんかあってもなくても来てくれて構わないよ。君と話しているのは楽しいからね。それに君、帰ろうとしてるけどそれの使い方や細かいこと理解してる?」


 あっ、このあとベリーさんに結界陣について教えてもらうことになりそうです。帰ろうとしてたのがなんか恥ずかしい。




≪結界陣≫  半径10mに結界を張ることができる。

         使用時は結晶を地面に置くことで効果が発揮させられる。

         魔力を流すか魔石から魔力を供給することで維持できる。


ブクマ・感想・指摘よろしくお願いします。

私の励みになります!


しばらくは2日に1話を続けて行きたいです。


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