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目指せ!ポーションで理想の生活 IN 異世界  作者: ペンギン
第5章 日常と非日常
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消失

「ただいまー」


 万屋につくとリリがあわててこっちにやってきた。何事かと思い、いったん深呼吸をさせてから何があったか尋ねた。


 「ふぅー、そう。アリーシャさんが一昨日から来てないの。心配に思って家に行ったんだけどだれもいないし。体調でも悪くなったのかわからないけど、とにかく二日間は私一人、もちろんララは手伝ってくれたよ、それで頑張ったんだけど限界が来てお店も途中で閉めちゃったの」


 なるほど、店に入った時にお客さんもいなかったし、商品の補充も疎らであった。売れ行きが良すぎると思ったのだがどうやら違ったみたいだ。うーん、自意識過剰か。


 「そっか、まっ。しょうがないね。お店は今日は完全にお休みでいいよ」


 「お店は?」


 「うん、リリにはお願いがあるんだ。」


 そう言うとリリは僕の話しを真剣に聞いてくれた。嫌がるかな、とも思ったがどうやら予想が外れたようだ。こちらはうれしい誤算なので問題ない。僕はリリにエンチャントをお願いすること、その数がそこそこ多いということを伝えた。


 「わかったわ、任せておいて。もちろんお給料ははずんでよね!」


 「もちろん」


 そんなやり取りを終えとりあえずは現状の把握をしないといけないな。まずは、お店の人手。これに関しては僕が帰ってきたのでとりあえずはアリーシャさん抜きで回せる。


 次はアリーシャさん、家に出向いても会えないでいると余程重病か、事件に巻き込まれたのどちらかだろう。なのでこのあと様子を見がてら街で聞きこみをしよう。


 最後は在庫とお金のチェックだ。


 これは簡単にできるので僕は倉庫をまず確認しに行く。アリーシャさんとリリに渡したカギではなく、マスターキーを持って倉庫へ向かう。


 カギを開けようとするが手ごたえがない。どうやらカギを閉め忘れたらしい。まったく、大事な商品の置き場所なのに、リリの奴。後で厳重注意だなと考えながら倉庫に入ると、僕が出ていく前よりも少し商品がすくなっている。が気になったのはランクの高いポーション類が展示用にと思っていた剣がなくなっている。これは少し不思議だ。高ポーションはは値段も高いから数はそこまで売れるとは思っていなかったし、剣は展示用だからまさか売るとは。まぁ、このあたりは後で確認だ。


 それにしてもいったいなにが・・・・・・。


 ・・・・・・。


 ・・・・。


 僕は開けた金庫の扉を閉める。そうしてもう一度開ける。


 ・・・・・・。


 なにもない。えっ?どういうこと? 


 僕は再び今度は金庫の形やデザインを見る、そしてカギをかけ、これがこのカギに合う金庫であることを確認し、再び扉を開けて中を見る。


 けれどやっぱり、金庫の中にはなにもない。


 盗まれた? いったいどうやって? それにいつ?


 「リリ、リリ、ちょっと来てー」


 僕は慌ててリリを呼ぶ。僕のもとにきたリリは少しびっくりしていた。普段大声を出さない僕が大きな声で呼んだりしたかだろう。悪いことしたな、と思いながらも今は緊急事態なので我慢してもらうしかない。


 今度は僕が深呼吸をして、リリに事情を聞くために話を始める。


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