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目指せ!ポーションで理想の生活 IN 異世界  作者: ペンギン
第5章 日常と非日常
61/92

準備

「こんにちわー、アリーシャさんいます?」


 「あら、マオさん。こんにちわ」


 声をかけると奥の部屋から彼女がでてきた。僕はリリ達に部屋を見せた翌日に丘の夕暮れに来たのだ。


 「えっと、前にお話した件、どうですか?お店はもういつでも始めれる状態です。予定では3日後にオープンを考えています」


 「そうね、いつでもここを辞めれるようにしてあるわ」


 「え、それってOKってことですか」


 「ええ、もちろんよ。これからよろしくね。いろいろとしないといけないこともあるから、3日後には間に合うわ。それにしても楽しみね。どんなものを扱うのかも気になるわね」


 OKをもらえると思っていたが、実際に言葉をもらうまでは緊張したな。これでだめだったら僕は相当凹むよ。あんないい感じだったのに断られるとか、トラウマになるよ。


 「商品は見てのお楽しみですね。それとできたら2日後の午後からでもいいのでくることはできますか?事前に説明等したいので」


 「ええ、大丈夫よ」



 こうして新たな仲間が加わり僕の商店はオープンを目指す。万屋に着くと僕は今できることをやるために動き出す。まずは商品の陳列。


 2階の倉庫からこれまで貯めたポーション類を棚に並べる。店先から奥にくるとランクもF~Cに変わっていく。貴重なものほど奥にあるのだ。そして値段設定、このポーションはすべて僕の能力でできているので原価0である。なのでF-Dは他の店の8割ぐらいで常時売ることにする。


 次は武器、こちらはリリのエンチャントを待っているのでまだ数は多くないが、順次増える予定だ。Cランクの冒険者でも買えるような値段設定にしてあげる。エンチャント付きの武器は本来、Cランクの者が持つような者ではない。Bランクの一部、Aランクと言った上位冒険者が使う武器である。


 まぁ、そんなもの関係なく売るけどね。

 

こちらもリリがエンチャントを使えるので原価はかなり低い。ある程度捨て値で売ってもそれでも黒字が出るほどに。


 あとはリリ達が迷宮で見つけてきたものを僕が一旦買い取ってお店に置いておく。2人はくれるといったけどさすがに冒険者の成果をタダで貰うのは躊躇われた。


 次に向かったのは冒険者ギルドだ。


 商人である僕がなぜここに来たか。


 一つは、ギルドに宣伝をさせてもらうため。ギルドに頼んで店の広告を張らせてもらう。


 いや、広告スペースに対してお金を取られたので、張らせてもらうは違うのか?もちろんそれだけではない。次に僕は受け付けカウンターに並び依頼を出す。


 「冒険者Cランク以上の方限定で、うちのお店の武具の評価をしてほしいのですが、可能でしょうか?」


 「ええ、もちろん。細かいことは後で詰めるとして可能ですよ」


 「わかりました、あとできたら有名な方にも試して欲しいので、指名依頼という形でも別でお願いしたいと思います。誰を指名するかはギルドにおまかせしますので、妥当の金額をまた教えてください」


 ネットもTVもない世界、一番効果的ななのは口コミだ。今回はメインターゲットであるCランクとその一つ上Bランクの人達にアピールするための人選にした。


 最後に商業ギルド、商売をするのに一言挨拶しておこうと思う。理由は特にないけど、僕は今回いろいろな商品の価格を下げて販売する。だからそれによる迷惑をかけるだろうから多少怒られるのを覚悟しないといけない。

 

 行きたくないな、と思いながら僕はおじさんの姿を思い浮かべながらとぼとぼ歩いていく。



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