戦いの間にある日常の風景①
このお話なんと50話目らしいです。
びっくりしました。
そして、50話になったのにまだまだお店を開いていない主人公にもびっくりしました。
もう少し、もう少しです。
でも私、どんでん返しって言葉も好きだったり・・・。
これからも変わらない応援お願いします。
変更 5/11 少し前に割りこみで話を入れたので51話になりました(笑)
気持ちは大事だと思ってコメントはあえてそのままで!!
さてさて、迷宮でお目当てのものは見つからなかった。けれど探索は数日で終わってしまい、勇者様達と落ち合うにはまだ日にちがある。ここで僕は一度アカックへ戻ることにした。
いや、やることないしね。待つだけってのもあれだし。
「リリ、ララ。僕はちょっとアカックに戻るけどどうする?」
「うーん、やめておく。せっかくだからみんなと迷宮にもう少し潜ってみるよ」
「みるよぉー!」
そんな遠足行くみたいに迷宮にいくのはちょっとね・・・・・・。
「わかったよ、でも無理しないでよ。あと絶対ライムたちを連れていってね!それと、拠点はこの宿屋で、勝手に変えないこと。いい? 」
「「はーい」」
少女と幼女とスライムたちに見送られ僕はアカックへ転移する。
はい、着きました。アカックです!!目の前にあるのはアカック不動産である。そう、僕はこの空いた時間を使って商店オープンへ向けて準備をするのだ。
「こんにちわ、マオです。お店を開くのにいい物件見つかりました?」
「あぁ、マオさん。お久しぶりです。ありましたよ、1件しか合うものがなかったのですが、見ていきますか?」
僕は店主にお願いしてその物件へ案内してもらう。
「これから案内する物件は、広さは2階立てで1階部分は約100平米ほど。大きいとは言えないですが、個人で開くお店とした十分ではないでしょうか。また、人通りもあるところで、冒険者も多く行き交うますので立地も悪くありません。」
「なるほど、広さや立地はよさそうですね。他に周りにお店はあるんですか?」
「はい、武器・防具・アイテム・飲食店と様々なお店があります。と、見えてきましたね、あそこに見える2階建ての建物です」
中を見てみると、その建物は少し古いけど作りもしっかりしているし、広さも問題ない。立地もよさそうだし、何よりあの紹介状の効果だ、変なところは紹介されないだろう。
「よし、ここに決めました。それでお値段って」
「ありがとうございます、かならず気に行ってもらえると思っていました。そう、お値段ですね。まずお支払いですが買い取りと賃貸形式の2種類があります。買い取りですと通常は金貨1000枚ほどになるのですが、紹介状がありますので金貨750枚まで勉強させてもらいます、賃貸ですと通常は1ヵ月あたり金貨20枚いただいていますが、18枚にいたましょう」
うーん、どうしたものか。正直言うと買い取りたい。借りるのはどうももったいないと思ってしまう。と悩んでいる僕の様子を察したのか
「どうされましたか?」
「買い取りたいのですが、手持ちのお金がなくて、どうしようかかなと」
「なるほど、でしたらこんなのはいかがでしょうか? 毎月金貨20枚をお払いください。それで合計750枚になったときには晴れてこの物件はマオ様のものです。月々の料金が上がってしまいますが、最終的に手に入ると思ってもらえれば納得してもらえるかと」
なるほど、無利子のローンみたいなものか。それでも通常料金を払うだけなので損はしてないし、むしろお得だ。
「それにお金が急には入った時は前倒しで払ってもらっても構いません。逆にお金が払えないときは賃貸契約を切ってもらえればその後の料金はいただきません。もちろんそれまでお支払いただいたお金は賃貸料金としていただきます。ですからお返しすることも、また後日続きを払うこともできませんが。いかでしょうか。」
「お願いします!!!」
「それではお店に戻って書類の方をお願いします」
こうして僕は商店オープンの第一歩を踏み出した。
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