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目指せ!ポーションで理想の生活 IN 異世界  作者: ペンギン
第4章 聖都騒乱
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帰路の風景

エリザベート様とメリッサさんを勇者様の元へ案内するため僕は来た道を戻ることになる。まぁ、僕の用事なんて緊急を要するようなものでもないし、問題ない。というか、この2人を見捨てるのは後味が悪すぎるし、リリやララに会ったとき2人の顔をしっかり見れなくなってしまう。


 道中は僕が排斥係りをしてメリッサさんが姫様の護衛という形になっている。えっ?イクスはどこかって? それはもちろんお姫様の下である。


 「やはり、素晴らしいですね。ボブゴブリンやオークだけでなく、トロールまで単独で撃破できるとは、マオさんはやはり凄腕の冒険者ですよね。どうですか、私の部下になりませんか?それともひょっとして、どこかのお抱え騎士ですか?」


 向かい来る魔物を何体か倒しているとメリッサからこんな風に声がかかる。もちろん、彼女自分のが上だと思っているようであるが。まぁ、あのLVならしょうがないけどね。世の中確認が大事だよ。

と、聞かれても答えないけどね(笑)


 この世界の魔物であるトロール、こいつを単独でしかもある程度余裕をもって討伐するには最低でも40LVは必要である。そして世間ではこのLV40を超えると一流の冒険者とみなされる。


 つまり、トロールを単独で撃破=一流とみなされるのだ。


 そういったことが原因であると思うのだが、僕が何度も二人に僕は商人であって冒険者や騎士ではないと説明しているのに信じてもらえない。


 「いえいえ、ほんの護身術程度ですよ、僕にできるのは。仕事がら野党に襲われることもあるので自衛ぐらいはできるようにと頑張ってます。それに私は商人ですよ、何度も言いましたけど。なので戦うことを仕事にするつもりはありませんので、お断りさせてもらいます。それと、安心してください、国の騎士でもないので僕に政治的なことは関係しませんので。」


 僕のスキルや魔力は若干(?)チート気味ではあるのだが、こと戦闘技術としては一般的な冒険者と同じぐらいだろう。


 微妙とか言わないで欲しい。なんで僕のいた世界は平和な世界であり、一般人が命のやり取りをするようなことは滅多にないし、武力は生活に役立つことはすくなかった。そんな世界で暮らしてた僕が一般的な冒険者(Cランク)ほどの技術を身に着けたのだ、僕の努力を認めてほしい。


 なんって言ってもしょうがないのだが・・・・・・。


 そう、旅をする時はできるだけステータスを抑えて技術力向上を図っている。今回も転移で魔石を抜きとるなんてことはせず正攻法で僕らに襲い来る魔物を倒しているのだが、それをみたメリッサさんがいろいろ勘違いして不安になったり、勧誘してきたりするのである。先にぽろっと魔人のことを僕に洩らしそうになったメリッサだが、普段はしっかり考えて行動できる人らしい。


 「いろいろ詮索してしまって申訳ありません。私の身はどうなってもいいのですが、今は姫様もいらっしゃるためどうしても神経質になりすぎてしまいます。」


 「いえいえ、お気持ちは理解できますので、気にしないでください。と、そろそろ今日のキャンプ場を決めましょうか。お姫様に野宿させるのは申し訳ないですけど」


 「かまいませんわ、今は非常時ですし、なによりあなたは好意から私たちを手助けしてくれているのです。これに文句を言うようであれば聖王国の名が傷つくというものです。むしろ力ない私を助けてくださっていることに感謝の気持ちしかありません。」


 「そうですか、そう言ってもらえると僕も安心できます」




 その後僕達はキャンプを張り一夜を過ごしアカックへ再び向かうことになった。


 と言いたかったのだが事件は夜営の最中に起きた。

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