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目指せ!ポーションで理想の生活 IN 異世界  作者: ペンギン
第2章 魔王生誕!?
22/92

人間辞めますか? 

僕はさっそく手に入れたスキルで転移する前の場所に戻ることにした。しかし、転移後僕の目の前に広がるのは見渡す限り真っ白な世界。なんか覚えがある景色だ。


 『マオ、ひさしぶりじゃな。』


 唐突に声がした。声のする方を向くとそこには老人が立っていた、そう。僕がこの世界に来た時にあった神様だ。


 「あ、神様お久しぶりです、でとりあえず状況を説明してほしいのですが・・・。」


 『そうじゃな、まずは私のことから話しておくか。先に言っておく、私は真の意味では神ではないのだ。もちろん、この世界を生きる者から見たら、神に等しい存在ではあるのだが、私のことは管理者と思ってもらってよい。真なる神が想像した数多ある世界のうちの一つを管理する者だと。神と呼べるのは万物の創造主たるあの方のみであると。』


 「なるほど、とりあえずは僕はあなたのことを神様だと思っていいわけですね。現状大きな変化はないですし。」


 『ところがそうはいかないかもしれないのじゃ。』


 「かも?」


 突如放たれる不穏な言葉。それは一体どういうことなのか。


 『まずはお主のスキル、神威じゃな。これは神のような力を得るではなく、神の力そのものを得るスキルなのじゃ。儂のような管理者ではなく、創造主としてのじゃ。そして、お主は先の戦いで力を得て真なる創造主として新たな世界を作り、全てを統べる者になることが可能になったと。』


 「えっ!? 僕はこの世界にいられないのですか? そして終わりのない労働を、無償ですることになると。能力という甘い罠を使い僕をブラック企業みたいに使い倒すのですか?」


 『なんじゃ、あまりうれしそうに聞こえんな。もちろんお主には選択権がある、。がしかし、もしも神になることを断るのであれば、お主の力の一部はなくなることになる。まぁ、決断するにあたって神と話をすることも』


 「神様にはなりません」 と、神様(管理者)が言い終わる前に僕は言う。


 『あいかわらず無欲なやつよの。我が神からお主の対応を頼まれが、神もこうなるとは思ってもみなかっただろう。それに儂もさすがのお主も今回はうなずくと思っていたわ。』


 何度もいうが、僕は無欲ではない、そんな大変なことを1人でやるなんてなんて拷問。まだ地道に働くほうがましだよ。ダメ ブラック ゼッタイ!!!


 「あっ、それじゃ少し欲張っておきます。できたら少し力は残してもらうと助かります。僕が自分で得た力ですし、全てをなくされるのはちょっと」


 もらったものならまだしも、自分で頑張ったものは残してほしい。


 「ふむ、そうじゃな。それでは神威の神たる力を除いたものを残しておく。また後程ステータスで確認しておいてくれ。」


 「ありがとうございます。ついでに一つ伺いたいのですが、以前僕に魔王を倒す力を望むかときいたじゃないですか? もし僕がうなずいていたらあの竜魔王を超える力を得ていたわけですか?」


 『いや、真の意味での魔王は実は4体しかおらぬ。この真の魔王達は基本的に人族の前に出ぬ。いや、この世界に出現、存在すらせぬといってよいだろう。以前儂が言った魔王とは世間での魔王、強者たる魔物のことを言ったのじゃ。その強さ、LVが100を超えるものを、勇者でしか倒せぬ者を人族の世界では魔王と呼ぶのじゃ。だからわしはお主が望めばお主にLV120相当の力を与えるつもりであった。』

 

 「なるほど、そうなると人族は基本的にLV99までしか上がらないということは事実ってことですね、勇者など特別な存在だけがそれを可能にする。しかし、先の魔王はただ強い、というには不思議なプレッシャーを持っていた、そうまるであなたの持つ雰囲気を嫌な感じにしたような。」


 『さすがに気づいたか。そう、人族はLV99まで、そしてその枠を飛び出した超人でもLV125までしか成長することができない。LV125を超えるには、生物としての殻を破り、概念とでもいうべき、例えるなら神の使いとなることが必要になる。竜魔王がLV199なのは、神と対なるもの邪神の使いだからじゃ。』

 

 「あの、神様の話矛盾してませんか? 竜魔王はLV199、きっと真なる魔王てことになるんですよね。その魔王がなんで僕の前に出てきたんですか、だって真の魔王は人の前に姿を現さないって言いましたよね?」


 『自身でそこまで言ってくれるとは助かる。実は我が神から頼まれたことがもう一つあるのじゃ。それはもしお主が神になること断った時はその真なる魔王を倒して欲しいと、幸いなことにすでに1体、しかも最強の魔王を倒してくれたみたいので残り3体じゃな。』


 「いやいや、待ってください。どうしてそうなるんですか? 僕はそんな危険なこと(面倒なこと)したくないですよ。自分たちのことは自分たちでやってくださいよ」


 と、神に等しい人に言いすぎたか? と後悔しかけたが次の言葉によって僕はうなずくこと以外できなくなるのであった。


 『先程儂は真なる魔王はこの世界に出現しないと言ったな、ではなぜこの度姿を現したのか、考えてはみなかったか? 答えを教えよう。』


 この時点で僕のせいなんだろうなとは思ったけど最後まで聞こう。


 『お主が神威を手に入れたことでこの世界に神たる力が現れてしまったのじゃが、実は我が神と邪神の間でそれぞれが自身達の力をもって世界に干渉することは禁忌となっておる。しかしこの度、邪神がお主の力を我が神の意志と判断し邪神も手足となる真なる魔王をこの世界によこしたということじゃ。これではお主が魔王を倒す理由にはならんかの?』


 「わかりました、けれど僕はあくまでも商人です。できるだけことはしますが、基本的には勇者様達に任せようと思います。もうしわけないとは思いますがすでに僕は仲間を見つけました、彼女達をそんな危険な道へとは連れていけません。僕自信が動くのは最後の手段とします。」


 『まぁ、そうなると思ったわ。こちらも強制することはできぬし、現状手助けすることも難しい。我が神と邪神との間で落としどころが決まればこちらから助けを出すことが可能かもしれん。どれだけの干渉をお互いが可とするかなどじゃな、まぁどちらにせよ今はまだなにもわからんのじゃ。』


 「とりあえず、は前向きに検討しますので。ちなみに、他の魔王の情報ってなにかあったりしますか?」


 『名前だけじゃが、獣魔王、樹魔王、妖魔王じゃな』


 なるほど、まぁ名前からなんとなくは想像できるけど、会いたくはないなぁ。


 「ありがとうございます、それでは僕は戻りたいと思います。」


 『うむ、ではいろいろと頼んだのじゃ。今回は儂がテレポートのサポートをしよう』


 そう言うと、再び僕の視界にうつる神様(管理者)の姿が歪み、転移が始まったと認識する。




  ≪名前・LV・職業≫  マオ 15歳  LV 97  無職

                 HP:7856   MP:約3600億 

  ≪種族・性別≫     人間  男

  ≪スキル≫       ・ポーション生成 ・鑑定(全) ・ランクアップ

                ・魔技 ・テレポート ・エアステップ

  ≪ギルドランク≫    商人 E

  ≪アビリティ≫      なし

  ≪状態≫        ・リバイバル(3)

  ≪称号≫        ドラゴンスレイヤー 



  NEW 

 ≪魔技≫ 魔力を攻撃力・防御力・敏捷力など別のステータスに変かんすることが可能。

          返還効率は術者の熟練度による。



 ≪テレポート≫ 物質を転移させることができる。距離や仕様は術者の練度により変化する。

 *未熟な術者が転移を使った場合、転移した先にあるものと転移したものが混ざる可能性もある


 ≪エアステップ≫ 空中を歩行することが可能。使用には魔力を使う



次回は勇者様サイドになります。


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