表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
目指せ!ポーションで理想の生活 IN 異世界  作者: ペンギン
第2章 魔王生誕!?
20/92

ボーイ ミーツ 魔王


「おはようございます、マオさん」


 「あ、おはようございます、勇者様、ふぁぁぁあ。」


 眠さを我慢できずに、ついついあくびをしてしまった。そんな失礼な態度を勇者様はスルーしてくれた。


 「交代もせずに一人で夜の番は辛くないですか?」


 「いえいえ、なれてますので、大丈夫ですよ。それよりも出発はいつごろになりますか?こちらはいつでも出発できます。」 


 「それでは後程、声をかけますのでお願いしますね。」 


 話を進める前に、ここで言っておきたいことがある。

 昨夜二手に分かれたもののテントに3人で入るのは抵抗があったので、一人夜通し外にいたのだ。勇者様一行とうちのメンバーで男女に別れるという考えも浮かんだんだけど、女性陣側が狭くなりすぎるという点で却下した。


 まぁ、闘気を纏っていると睡眠が必要ないみたいなので、この旅の前半も同様にしてきたのだ。もちろん、必要ないのと寝たいというのは別だ、気持ちとしては寝たい。それが欠伸となって出ているのだ。




 僕らはその後、程なくして出発した。その後の探索も順調に進む。最初はリリとララがメインで戦い、僕らはサポートする、敵が強くなってきた15階層からは2人はサポートすることに。この間勇者様一行はあたりの警戒のみしてもらった。2人に少しでも経験値が行くようにだ。


 大したトラブルもなく、さすが【始まりの迷宮】だ、25階層についた。そこはむき出しの岩の通路が真っすぐと続き、その先には一つの金属製でできた大きな扉があるなんというか、いかにもボス前という感じがする。


 セレーナ(女戦士)曰く、25階層はボス部屋だけある、ボスはそこから出てこない。他の迷宮で見られるような一度入ると内部の敵を倒す以外出れない、というトラップはない。25階層から下への通路は発見されていない。


 「今までで一番嫌な感じがします、きっとここからあふれていると思うのですが・・・。」


 「どうしたんですか?ここのボスに反応したわけではないんですよね。」


 「そうなんですよ、ここのボスはゴブリンジェネラル、もちろん弱いとは言いませんが中位Cランクパーティーなら討伐可能、その程度なんです。そいつからこの嫌な気がでているとは考えられなくて・・・。」


 僕達が話に行き詰っていると、となりから


 「マオ、とりあえず扉の中見てみたらいいんじゃない?逃げれるんでしょ?」


 たしかに、リリの言う通りだな、どうも僕はゲームのイメージが強すぎて扉開けたら戻れない思い込んでたみたいだ、説明されたのにね。勇者様も異世界から来たと言っていたから、僕と同じように考えてい他に違いない。

 

 「「確かに」」


 勇者様とハモッた。


 「とりあえずの方針だけど、扉を開けた後僕達は中の様子を見てから中に飛び込む、この気配の招待を探します。2人は危ないから扉の前で待機、何があっても入ってきたらだめだよ。マオさんは遊撃、状況に合わせて動いてください。いいですか?」


 皆がうなずき、そして歩みを進める。僕達が歩く石の道は暗く、冷たい。24階層までとは全く違う印象を受ける。魔物はでないと言っていたいつ後ろから攻撃されてもおかしくない雰囲気だ。僕はそっとリリとララにAランクの各種ポーションを詰めた袋を渡しておいた。いざというときに僕がいないでは困る。まぁ、二人にはリバイバルが付与してあるから余程大丈夫だと思うが、それでも心配になるものはしょうがないだろう。


 扉が近づくと僕の索敵にもなにか扉か不思議な力を感じる。初めての迷宮ボスなので、これが異常かどうかはわからない。


 「さて、みんな準備はいいですか? 扉を開けますので準備をしてください。」それては、3,2,1、GO」


 勇者様が扉を開け瞬間、僕の目の前の景色が一変した。扉が、リリが・ララが勇者様達が、歪みそして真っ白な空間へ放り出されたかと思った次の瞬間には目の前には一人の男がたたずんでいた。あたりを見渡す僕は自分が今厳かな雰囲気をもつ協会みたいなところにいると理解する。そして、やはり仲間の姿はない。


 男のたたずまいは落ち着きがあり、纏った黒のローブもいかにも高級品、しかし下品ではない。教皇様が着るようなローブを黒くきれいに染めたようなものである。そして手には一振りの剣が握られている、こちらも見ただけで業物とわかる存在感を持っている。ただ者であるはずがない。とりあえず、


バフォメット : 竜魔王  LV 200   HP 約201万  MP 約1000万


 えっ? 魔王??  ダメだ、足りない、詳しく見るぞ。僕は慌てて【鑑定】をさらにかける。



 ≪名前・LV・職業≫   バフォメット   LV 199  竜魔王

 ≪種族・性別≫      魔王(妖精竜)  なし(雄)

 ≪称号≫         最強の魔王      

 ≪状態≫         邪神の祝福 



 鑑定さんはたしかにこの男を魔王と言っている、しかも邪神ってなに?わからないことがありすぎ。しかし、状況把握しようとして混乱している僕をの状況を無視して男が口を開く。


 「よく来た、我が宿敵よ」


 え!?本当にどういうこと?

ブクマ、感想。指摘よろしくお願いします。

私の力となります。


また、2章も折り返し地点まできました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ