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目指せ!ポーションで理想の生活 IN 異世界  作者: ペンギン
第1章 初めての異世界
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お買い物

第1章最終話です。2章は少しづつですが戦闘も出てきます。

丘の夕暮れで昼食を食べ終え、冒険者ギルドへ向かうため身支度をしていると戸を叩く音がする。誰が訪ねてきたかと思ったがここに来るのはアリーシャさんかリリ達ぐらいだ。


 「どうぞ」


 扉が開くとそこにはやはりというか、少女と幼女がいた。もちろんリリとララだ。


 「こんにちはマオ、ちょっといいかな」


 「どうしたのララ、なにか問題でもあったの?」


 孤児院でなにかあったのかと心配をするが返った来た答えは明後日の方向の物だった。


 「えっとね、明日からマオと一緒に私たちは旅に出るでしょ? それで装備のことなんだけど・・・。」


 あぁ、忘れてたよ。ララはもちろん、装備品なんてあるわけない、リリも冒険者と言えビギナーで街の外での依頼は受けてないはずだ、そんな二人が着の身着のままで街の外に出るのは自殺行為だ。この世界では簡単に命が奪われる。


 普通の人は総じてLVが低い、冒険者を除いた大半の人がLV5以下である。そんなLVの人間が準備もせずに外に、魔物と出会えばどうなるか、想像に難くないだろう


 「出世払いで返してね」


 「えっ、本当? 貸してくれるの? やったー、ありがとうマオ」


 「お兄ちゃんありがとう」


 あれ、冗談で返せって言ったのに本気にしたみたいだ、装備品ぐらいプレゼントするのに。


 「まぁ。期待せずにまってるよ、って一緒に生活していくわけだから僕からプレゼントさせてもらうよ。未来の店員さんのためにね」


 「本当に!? ありがとう!! それじゃ、あれも欲しいし、これも必要だし・・・・。」


 「ララは美味しいものが欲しいけど、これは装備なのかな」


 「リリ、僕にも予算はあるからほどほどにね。ララ、食べ物は装備できないよ。でもこのあと3人で買い物いくからその時なにか買ってあげるよ」


 どこか照れくさそうなリリとはちきれんばかりの笑顔のララ、そんな二人を見ていると自然と僕も口元が緩む。

 

 そういえばこの世界にきてこんなに穏やかに笑ったのって初めてかな。


 

 異世界に飛ばされて戸惑いながらも楽しめていた自覚はあるが、癒され落ち着いたときは記憶にない。


 これが仲間をってやつか、仲間って最高だよ。


 少女と幼女だけど。


 

 丘の夕暮れを出て僕達3人はリリとララの装備を買いに街へ繰り出した。


 二人はまだ子どもで女の子だ。だから攻撃や魔力よりも、なによりも守りに力をいれたかったので、防具を専門に扱うお店に来ていいる。


 リリは武器を見に行きたがってたけどね、我慢してもらった。意外に好戦的なのかなこの子?


 「いらっしゃいませ、本日はどのようなものをお探しで?」


 「この二人の防具をお願いしたい。女の子だから軽いものがいいが、防御力もしっかりしているものが望ましいかな」


 「そうしましたら魔力のこもったものですかね、身軽で性能もいいとなると。どれぐらいの物をお持ちいたしましょうか?」

 

 「そうだな二人で金貨70枚ぐらいで選んでもらえると助かります」


 店員さんが奥にいくと二人はきょろきょろとあたりを見渡し思い思いの物を手に取ってみる。今まではあまり縁がなかったのだろう、興味津々であたりをこれでもかというほど物色していく。


 これも者の質を見極める練習と僕は思い込み、一人椅子に腰かける。


 「二人で金貨70枚ですと魔法の服の下級のものが限界ですね」


 魔法の服とは魔力の通った糸で作られた服であり、重さなどは普通の服まったく同じなのだが、防御力は下手な金属プレートを上回る優れものだ。もちろんお値段もそれなりになる。そして素材に込められた魔力によって下級・中級・上級などとランクがつけられている。


 「そうですか、そしたらそのあたりのを二人に決めてもらいますので、案内してあげてください」


 「かしこまりました」


 「リリ、ララ、今から服選ぶから店員さんについていって、自分たちでできる?」


 僕が声をかけると物色する手をやめこちらに向かい


 「大丈夫、大丈夫、まかせておいて」


 「まかせてー」


 「はぁ、それじゃいっておいで」


 そして二人は店員さんに連れられていった。これでしばらくは一人だな。


 この後は武器やに行くが、二人のスキルを考えるに、リリは魔法使いタイプ、リリは魔物使い、となると二人とも後衛になる。リリの武器は杖の一択だが、問題はララだな。


 魔物使いなんて合ったことないし、ゲームの中じゃ鞭とか使ってるけど、ちょっとな。ララには厳しい、いろいろな意味で。身長的にも絵的にも。鞭を振るう幼女とかダメだろ。


 なかなか考えがまとまらなかったが、結局は安全に攻撃してもらうために弓を進めることに落ち着いた。


 「こっちきってー」


 遠くからララの声がする。お店で大声出したらダメだよ。


 店の奥にいくとそこにはそれぞれ立派な服を着た二人がいた。


 「「これに決めたよ」」


 「そうか、そしたらこれをください」


 近くにいた店員さんがこちらに来て金貨70枚の会計を済ませた。

 ピッタリかと思ったが実はおまけしてくれたみたいだ。

 

 「ありがとうございました、またのお越しを」


 僕は上機嫌の二人とこの後、武器屋に行ったのだが、もちろんそこでも防具屋のときと同様に二人はあたりを物色しまくった。店員さんもちょっとびっくりしてたよ、好奇心が強いのはいいことだけど。


 あ、僕は無の境地にいたよ。意味がないけど他人のふりしてました。


 肝心の二人の武器はと言うと、リリには樫の杖、ララには木の弓を選んでもらった。二人の意見をあまり聞かずにスキルが見れる僕が率先して進めてしまったが、まぁ今後のことを考えると間違いないはずだ。


 装備をそろえるとまた明日の朝、夕暮れの丘で集まることを確認して分かれた。


 僕は一人冒険者ギルドに情報を求め歩き出す。


 


  1章   完     


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1章終了後のフル鑑定結果(能力ステータスは除く)



 ≪名前・LV・職業≫  マオ 15歳  LV 45  無職

 ≪種族・性別≫     人族  男

 ≪スキル≫       ・ポーション生成 ・鑑定|(全) ・ランクアップ 

 ≪ギルドランク≫    商人 E

 ≪アビリティ≫      なし

 ≪神技≫        神威|(E) ・エアステップ

 ≪状態≫        ・リバイバル|(3)

 ≪武器≫        銀の双剣

 ≪防具≫        魔法の服|(下級)

 ≪称号≫        なし



 ≪名前・LV・職業≫  リリアーネ 13歳  LV 3  無職

 ≪種族・性別≫     人族  女

 ≪スキル≫       エンチャント|(未開放)

 ≪ギルドランク≫    冒険者 ビギナー|(E)

 ≪アビリティ≫     生活魔法【LV3】

 ≪状態≫        ・リバイバル|(3)

 ≪武器≫        樫の杖

 ≪防具≫        魔法の服|(下級) 

 ≪称号≫        なし



 ≪名前・LV・職業≫  ララ 5歳  LV 1  無職

 ≪種族・性別≫     人族  女

 ≪スキル≫        テイム|(未開放) 

 ≪ギルドランク≫    未所属

 ≪アビリティ≫      なし

 ≪状態≫        ・リバイバル|(3)

 ≪武器≫        木の弓

 ≪防具≫        魔法の服|(下級) 

 ≪称号≫        なし 


 リバイバルに関しては2章開始前にマオが安全のため二人に付加させておいた。

 もちろんポーションで!


ブクマ・感想・応援・指摘お待ちしてます。

私の力の源となります。

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