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第1話 「バウムガルド城の迷宮」パートA「街道の遭遇戦」

ソードワールド2.0リプレイ外伝



1on1周遊記


第1話 「バウムガルド城の迷宮」パートA「街道の遭遇戦」


GM:よろしゅう。

アーロン:おぉ、始めよう。で、状況は?

GM:まず、二人は【自由都市同盟】という所から、馬車の護衛をしながら旅していると思いねぇ。

アーロン:到着予定がバウムガルド?

GM:というか、【リバティ】という街だね。


SW2.0で舞台になることの多い自由都市同盟。

ルキスラ帝国とは敵対関係にあります。


アーロン:でも、確か、バウムガルドは【ルキスラ】支配下だろ?

GM:魔法のアイテムも手に入るからね。しかし、【神へのきざはし】という山を越えた先なので視されていない。

アーロン:田舎まで手が回らないと。

GM:そんなところだね。しかし、自由都市同盟は小さな都市が同盟を組んでいるだけなので、軍事力的に劣るからリバティの街に期待しているんだ。


バウムガルド城が存在するリバティという街は、ダンジョンを軸に発展してきた街である。

毎日、構造が変化するダンジョン。

誰も最奥を踏破したことが無いという。

そこから持ち帰られる高価なアイテムを求めて、一攫千金、冒険者たちはダンジョンへと挑む。


アーロン:しかしまぁ、魔剣の迷宮って便利だよな。

GM:設定上、何でもアリだからね。モンスターも召喚しちゃうし。でも、足りない物もあるんだ。

アーロン:何?

GM:冒険者だよ。

アーロン:それは・・・そうなのか?

GM:そして、モンスターや宝箱が召喚されるといっても、偏りが出るわけだ。

アーロン:遭遇表が決まっているからな。

GM:だから、10年も経てば市場に偏りが出てしまう。

アーロン:それで、足りない物を運んでいる馬車と、俺達は一緒にいるんだな?

GM/ペコ:そうデシ。薬草とか、食料とかダンジョンから仕入れられない物をデシ。

アーロン:今回も「デシ」なのな?

GM:分かり易さ優先です(笑)

アーロン:で、街には、あとどれ位で着くのさ?

GM:あと3時間くらい、この夕方にはっていう所から始めよう。いきなり戦闘だ!

アーロン:な~?

GM:どうやら、野盗のようだね。弓を射かけてくる。

アーロン:こちらの状況は?

GM:荷馬車が2台。1台はアーロン達が御者してる。後ろに雇い主でもあるビンセントさん親子が乗った荷馬車だ。

アーロン:御者は出来てOK?

GM:道なりに走らせるくらいは、判定はいらないね。

アーロン:馬車を止めて、ビンセントさんに声をかける。

GM:何て?

アーロン:馬車の下に隠れろって。弓を撃ってきてるんだろう?

GM:そうだね。(イッコロ)6。どうやら、ビンセントさんの肩には、矢が刺さってるね。

アーロン:御者を殺して、馬車を手に入れようという気だな。親子ってことは、子供は?

GM:クリステルっていう赤毛のポニーテルの女の子だね。いつもは勝気だけど、さすがに怯えてる。

アーロン:ラウンドシールドを弓避けにして、二人を馬車から降ろす。

GM:そうしていると、前の荷馬車は、馬が暴走したのが、動き出すね。

アーロン:それはしょうがない。それとも、向こうの方に大事な物が入っていたか?

GM:それは無いね。さすがに任せないだろう。そして、荷馬車を追って、移動していく気配がある。

アーロン:それは助かるな。

GM:というわけで、3人程の人間が出てくる。「へっ、大人しく馬車を渡してもらおうか?」だって。

アーロン:嫌ぷぅ~

GM:何それ?

アーロン:ザルツ語の否定!

GM:はぁ?じゃあ、シリーズ中、通せよな。

アーロン:嫌ぷぅ~(笑)

GM:はいはい、復習もかねて、戦闘に入るよ。


このシリーズで使用するのは、簡易戦闘というルールです。

大まかな距離をイメージしたり、マス目を使って厳密に行うルールもありますが、時間がかかるので却下。

簡単に言うと、自分の陣地・衝突地帯・敵の陣地に分かれ、それぞれの距離は10mとします。

あとは、真ん中で戦ったり、自陣から援護したりします。

まずは、戦闘の順番を確認しましょう。


GM:こちらは人型3体。

アーロン:えっ、数多くない?

GM:半分は、荷馬車を追いかけていきました。

アーロン:3体でいいです。

GM:まあ、他にもいるけど、戦闘に加わるのはコイツ等だけね。

アーロン:まだ、いるのかよ?まあ、良い。【先制判定】だ。

GM:問題があります。アーロンはスカウト持ってないんだよね?

アーロン:あっ、無い。それどころか、セージも無い。

GM:つまりさ、僕の手酌プレイになっちゃう(笑)それじゃ、ツマらないから

アーロンがダイスロールだけしてくれ。


VS野盗3人

アーロン:じゃあ、行くぜ!(コロコロ)5・2で7だ。

GM:ペコの先制値は3だから、合計は10。相手を越えたから、PC側の先行だ。

アーロン:続いて、魔物判定。(コロコロ)4・4で8。一回?

GM:本来は、【弱点】の関係があるから全部にだね。でも、今回は弱点が無いからいいや。同じく基本値が3なので11。全員人間だね(笑)

アーロン:つまり、弱点はないと?

GM:【山賊の突撃兵】A・Bと、【山賊の弓兵】の3体だね。

アーロン:げぇ~、後ろが狙われるジャン?

GM:さてね?で、隊列はどうする?

アーロン:後衛から始めて、【フィールドプロテクション】だろ?

GM:じつは、今回は間違えだと思う。何故なら、魔法を唱えてから移動できない。

アーロン:でも、敵も後衛にいかないの?

GM:【戦闘開始時に、中央エリアに置かれた、敵の前衛の半数は置かなければならない】だから、全員を置いても良いんだよ。

アーロン:自分のターンで、こちらに突撃してくると?

GM:ですです。

アーロン:手は抜かない?

GM:抜くわけないじゃん?

アーロン:ぐっ、じゃあ、前衛に出て、フィールド・プロテクション。(コロコロ)6・5で成功。

GM:待ってよ。山賊側は、突撃兵A・Bが前衛、弓兵は自陣に残るよ。

アーロン:ペコは精密射撃もっていたよな?

GM:当然。【補助動作】で【ソリッド・バレット】と【ターゲット・サイト】を使って、銃を撃つよ。


主動作と補助動作。

自分の行動が終了してしまうメインの行動と、ソレに味付けをする回数を消費しない補助の動作です。

ルールブックで☆のマークがついている技能が、補助動作になります。

魔法は、MPを消費して、自動発動と書かれていなければ、2d6を振って発動したかどうかを判定します。

達成値が必要な場合、出目とキャラクターの魔力値を足して宣言します。


GM/ペコ:(コロコロ)両方とも発動したよ。とりあえず、Aを狙って撃つデシ!命中修正はないから、出目勝負!


本来、射撃武器はシューター技能が必要なのです。


GM/ペコ:(コロコロ)4・4で8.これにターゲット・サイトの効果で+1されて9なのデシ。

アーロン:やったか?

GM:フラグを建てるな!山賊の回避値は10だよ。MPが4点も減った。(残り10点)

アーロン:だよなぁ(笑)これで、こちらの行動は終わりだな?

GM:恨みは、山賊で晴らす!3体とも、11と言って攻撃するぞ。


モンスターもダイスを振ることはできるが、ルールブックには固定値も記載されている。

面倒な人は、固定値だけでやっても良いぞ。


アーロン:俺の回避値は2。実は、ペコよりも低い(笑)

GM:そうなんだ?

アーロン:その分、防護が堅いんだ。(コロコロ)7・6・7だから、+2しても全部当たり。

GM:じゃあ、8・5・11点のダメージ。

アーロン:ぐはぁ!フィープロのおかげで7点の防護点があるから、合計5点のダメージだ。

GM:死なない?

アーロン:ヤバイかも・・・


2ターン目

ペコの銃攻撃がクリティカルで命中し、山賊Aに大ダメージを与える。

山賊の攻撃は、1回回避、あとは3点しか通らず。

3ターン目

両陣営とも当たらず。

4ターン目

ペコの銃が再び命中し、山賊Aは戦闘不能。

山賊の攻撃を、アーロンは奇跡的な出目で全部躱す。

しかし、ペコのMPは尽きてしまった。


GM/ペコ:申し訳ないデシ。

アーロン:一人倒してんだから気にすんな。


5・6・7・8・9・10ターン目

アーロン:どうにかBwo倒したけど、残りHPが6点だ。

GM/ペコ:ペコが前に出るデシ。それで1回は回復できるデシよ。


11ターン目

アーロンは回復魔法(7点回復)、ペコは前進、弓兵はペコに攻撃するも避けられる。

GM/ペコ:さっそく、フェンサーが役に立ったデシ。


12ターン目

アーロンは敵陣に侵入、ペコは待機、弓兵はアーロンに5点のダメージを与える。

弓でゼロ距離射撃が変だと思うも、ルルブに「乱戦内は誤射しない」と有るため撃ち抜く。

アーロン:さっきから、11とか12とかばかりじゃね?


13・14・15・16・17・18・19・20・21ターン目

フィールド・プロテクションが18ターン目に切れ、またもGMが出目11を振り、アーロンを残りHP2点まで追い詰める。

しかし、落ち着いて【キュア・ウーンズ】で回復したアーロンは、21ターン目に弓兵を倒した。


アーロン:言うほど楽じゃなかったけどな。

GM:まあまあ、倒したから、【ドロップ品判定】だよ。


モンスターに勝利すると、モンスターの所持品などを奪い取れる。


アーロン:(コロコロ)9・8・7だ。

GM:それぞれ、銀貨袋を持ってるね。中身は50Gだ。

アーロン:じゃあ、それは共同財布に入れておいてくれ。


このセッションでは、ミッション・クリア時に手に入る個人への報酬と、戦闘での共同収入は分けて考えています。

特に、ドロップ品は【換金】が必要なので、別枠にしてあります。


アーロン:痛てぇ。回復しよう。

GM/ペコ:任せるデシ!ペコがレンジャー技能の【応急手当】で処置してくれるよ。

アーロン:で、馬車はどうなった?

GM:まず、他の山賊達は君らの勝利を見て逃げて行ったね。

アーロン:よし!

GM:ただ、荷馬車は倒され、車軸が折られている。

アーロン:動けないってことか?

GM:そうだね。そして、弓傷を負っていたビンセントさんは、倒された荷馬車の下敷きになって傷を深めてるね。

アーロン:なー!俺のせい?

GM:そうじゃないと思うよ。ウロチョロしていたら殺されていたかも。娘さんも無事だね。

アーロン:え~と、クラリスだっけ?

GM:クリステル(以下クリス)赤毛で勝気なポニーテールルの女の子は、あまりの事に泣いているね。

アーロン:そりゃそうだろうな。ビンセントさんに回復魔法をかけるけど?

GM:演出だけど、あまり効果はないね。骨折や内臓に怪我を負っているのかも。

アーロン:どうするかなぁ?どれくらいで街に着くんだっけ?

GM:あと3時間くらいのはず。

アーロン:じゃあ、馬車から大事な物だけ持ち出して、後日取に来るしかないな。残ってないと思うけど。

GM:さてさて、それは次のシーンですね。


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