全ての始まり
昔昔、あるところに4つの魂がおりました。
その魂はそれぞれ、火 ・水・土・風の4つの属性を持っていました。
あるとき、1つの魂が言いました。
「僕たちの仲間を作ろうよ」
魂達はその提案に賛成しました。
しかし、出来上がったのはおぞましい姿の化物でした。
化物達は魂の力を吸収し増えていき、やがて魂たちも、為す術なく消えてしまいそうになりました。
魂達が消えかけたその時、神は魂達に“空”の属性の魂を練りこみました。
空の属性を入れた魂達は化物を退治する力を手にしました。
その力で魂達は化物を払い去ることが出来ました。
やがて、時が立ち┈┈┈┈┈┈┈┈、
「人間」が誕生しました。
魂達は思います。
「この力は強い。故に人間に力を分け与え、二度とあのような事が無いようにしよう。」
こうして、人間に属性が与えられ、魂達の力は薄まっていきました。
それと同時に、ある5人の人間に空の属性が与えられました。
これが後の退魔師なのです。
また時が過ぎ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
あるとき、とある退魔師の家系に赤ん坊が産まれました。
可愛らしい女の子でした。
しかし、その赤ん坊には属性が何もありませんでした。
何故なのか、原因は誰にも分かりませんでした。
彼女は十五の歳になっても、属性が発現しませんでした。
当主は見限り、彼女を家から追い出します。
その時、彼女の母親は泣きながら言いました。
「お前は必ず才能がある。諦めないで…。」
彼女の名は碧。
後の大退魔師となる少女です┈┈┈┈┈。