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作者: 翠泉


 師走の雨の香り

 あなたの手を握りしめていた

 湿った髪の毛をほぐすように

 風を切りながら駆けていた


 お互いを信頼できるような

 確たるものがなくて

 気づいた時には両方が

 傷ついて修復できなくなっていた


 声にならない声をあげて

 進めなくなった脚を切り離した

 親愛の表現方法なんて

 随分と前に忘れてしまったよ


 私たちは歪んでいて

 眠れもしないのに

 目を閉じて明日を待っていた

 皆は理解してくれないんだよ


 一発逆転を妄想をして

 私の言葉を届けたいと願っても

 もう十分だよなんて

 優しい人は私に言って聞かせる


 一発逆転を妄想をして

 私の言葉を届けたいと願うから

 私たちは未来の歌を書いて

 幸せに過ごしていけるはずさ


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― 新着の感想 ―
雨の香りがする中を、手を握りしめながら駆けていく冒頭から引きこまれました。 声にならない声、眠れないまま目を閉じ待つ明日。信頼や親愛は目に見えなくて、表し方や感じ方に戸惑ってしまうこともありますよね…
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