ホワイトデー争奪戦トーナメント
「さあ、始まりました。ホワイトデー争奪戦トーナメント。実況の村井です」
「解説の棚瀬です」
「棚瀬さん、今年も始まりました、ホワイトデー争奪戦トーナメント」
「ええ、どの女子がホワイトデーのお返しを貰うか……それを決するべく、熱き戦いを繰り広げる今回のこの催し。きっと全国の男子は羨ましがっているでしょう。たった一人の男子を争奪するべく、七名の女達が争い戦うのですから」
「解説ありがとうございます。そう、この東京ドームを貸し切っての争奪戦トーナメント。中央で震えているのが、争奪される男子ですね」
「ええ、まるで生贄ですね。七股かけてたんですから自業自得ですけどね」
「それはさておき、さっそく一番、遡上茜選手がリングへと上がりました!」
「まさか東京ドーム貸切って特設リングとはね。マウント戸〇と猪狩の戦いじゃああるまいし……」
「おっとー? 遡上選手、懐から何か……あれはー! なんと遡上選手! 生贄……七股男子からプレゼントされた指輪を取り出したー!」
「見るからに婚約指輪ですね、自分こそふさわしいというアピールでしょうか」
「いや、しかし捨てましたね。なんかこう、小説家がボツにした原稿を丸めて捨てるみたいな感じに」
「もう未練はないという事でしょうか。でもたまに昔のネタを探そうと広げちゃうんですよね」
「それはさておき、遡上選手に対するは……六番、花村瑠衣選手ー! なんとまさかのウェディングドレス姿です! 自分こそは……自分こそは相応しいというアピールでしょうか!」
「ぁ、でも脱ぎ捨てましたね。まさかウェディングドレスの下にヴェロキラプトルの着ぐるみを着ているとは……」
「ウェディングドレスの脱着はどうやってやったのか。ヴェロキラプトル……じゃない、花村選手!」
「おっと? 両者睨み合ってます。なんだかいい試合が期待できそうですね?」
「そして握手を交わして……ゴングが鳴りました! 先に仕掛けたのは花村選手! ヴェロキラプトルの鋭い爪が遡上選手を襲います!」
「でも着ぐるみですからね、爪は柔らかい素材で出来てるみたいですね」
「花村選手、まさかの誤算! ダメージを与えられない!」
「ちなみにヴェロキラプトルというのは、映画で有名になりましたが……実際はかなり小さい恐竜らしいですね。名前の響きがいいから採用したらしいです」
「成程ー、解説ありがとうございます。おっと、遡上選手も負けじと仕掛けた! ポケットから何かを取り出したぞ!」
「あれは……車の鍵でしょうか。高級外車みたいです」
「彼からのプレゼントでしょうか。おっとー! 遡上選手! そのキーを花村選手にプレゼントした! 一体どういうことだー?!」
「買収したんでしょう。花村選手も満面の笑みです。顔わからんけど」
「リングから去っていく花村選手! 高級外車、まさかのサプライズでした!」
「熱い戦いでしたね。では次の回でまた会いましょう」
「ありがとうございました。ではまた次回をお楽しみに!」
次回とか無いんで(*'ω'*)b




