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　　　「内ゲバか？バールで殴打　世田谷　女子大生死亡」

　２７日未明、東京都世田谷区代沢２丁目の丸山アパート１階１号室に住む、T大生佐宗（さそう）千佳子さん（２４歳）が、頭部をバールでめった打ちにされ、殺害された。現場に残されたヘルメットや鉄パイプ、バールなどの特徴からＮ派の犯行とみられる。

　早朝になって惨状を知ったアパートの住民が北沢警察署に通報し、駆けつけた署員が発見した。被害者は頭部を鈍器で数回殴打され、即死の状態だった。

　同署によると、就寝中を襲われたとみられ、抵抗した様子はなかったという。また、付近の住民の話では、昨年秋頃から佐宗さんの部屋には、T派とみられる学生が頻繁に出入りするようになり、最近は昼夜を問わず出入りしていた、という。その関係からか部屋には鍵がかかっていなかった。

　１９７０年に起きたＴ派によるＮ派大生リンチ殺人事件以降、両派など学生セクト同士の内ゲバ事件は、３年を経過してもなお激化の一途をたどっている。警視庁管内では、今年になって９月末日現在までに、１８０件を超える内ゲバ事件があった。１０月に入っても今回の事件を含め、２２件発生している。今回の事件で、今年度の死者は３人となり、重軽傷者は５５７人に達している。