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いつか忘れてしまっても  作者: 香菜
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はじまり

もしも

もう一度あなたに出会うことができるならば、

私はどんなに辛い結末をわかっていようとも、

もう一度、あなたと恋をするだろう。





生まれも育ちも普通の町で、普通の家庭に育った私は、

恋だけはなかなかうまくいくことがなく、大学生になっていた。


友達はどんどん新しい恋人ができて、私はどんどん置いていかれていた。


入学してから付き合う人はいても、長続きすることなく、

いつも恋に恋をしているようだった。


「ほんと、かなはいい子なのに、男をみる目はないよね」

大学入学以来の親友ゆきは、いつも私にそう言った。

「なんでだろうね。高校卒業まで彼氏いなかったから、付き合い方とが根本的にわかんないのかも。」

好きだと言われて付き合った人のことは最後まで好きになれず、

好きだと思って付き合う人は、ああここが嫌、あれが嫌だと

減点方式で見てしまって冷めてしまう。

自分が過去ひどいことをしてしまったという自覚はあった。


「この人じゃなきゃだめ!ていう人がいつか現れると思ってんの」

ゆきはお昼のうどんをすすりながら、呆れているようだ。

「そこまで夢は見てないよ。でも付き合ってる人のこと、今まで大好きになったことないんだよね。」

私は唐揚げをかじりながら、嘆いた。

「ゆきは今の彼氏とうまくいってるの。」

ゆきには付き合ってる2ヶ月の彼氏がいる。

年上で優しく、ゆきにぴったりな甘やかし系男子だ。

「まあそれなりに。25日にパーク遊びに行くよ。」

パークとは私たちの住む町にある、有名な遊園地だ。

今月25日はクリスマスである。

「羨ましい。私も今年はクリスマスも年越しもバイトだよ。」


まさか、最悪だと思っていた年越しで、

あなたと出会うだなんて、思いもしていなかった。


私が、あんな恋をするなんて。

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