スパダリ様には届かない
勢いと真夜中のテンションでお届けします。合わない場合はすみやかにブラウザバックをお願いします。
今日も冒険者ギルドで依頼達成の報告と素材の買い取りの代金を受け取るといつものように華やかな蜂蜜色の金髪と青空を映した様な瞳のイケメン様のご登場だ。周りの取り巻きメンバーに絡まれないように気配を薄くしながらとっととギルドを後にする。
背中に射さる視線が痛い、こっち見んな!
イケメン様はA級ライセンスの冒険者パーティに所属で高身長、高収入、おまけにイケメンとくれば狙ってる女性達の鼻息も荒くなるだろうよ
かといって同性の受けが悪いかといえばそんなこともなく実力も折り紙つき人当たりも柔らかい。
ただし、取り巻き連中を御しきれないところは
まだまだ ヒヨッコだな
ん?私か、低身長、糸目よりの一重切れ長モブ顔だ。ライセンスCでソロで活動しているモブ中のモブである。ボッチ言うな!!
「ただいま~」
「お帰りなさいませ、ご主人様」
お胸ふわふわのハウスエルフのお出迎えに癒される。何度転生しても生活能力の低い私にはかけがえのないメイド様、本日もお世話になります。
バスタードソードの手入れを終え、お気に入りのハンモックに揺られ眠る。
《イケメン様サイド》
某邸の男子会にて爆笑が沸き起こる。
「ぶわっはっはっは、また逃げられたってか。」
「天下のA級冒険者様も形無しだな、おい」
ヒイヒイと腹を抱え悶える酔っ払い達を ジト目で見ながら愚痴る
「っとに、あの女タヌキ達は鬱陶しい。おかげで彼女に近づくことさえままならない!パーティ解散してソロで活動もままならないとかランク落ち許さないとか何様ですか?!」
「 お貴族様だからな」
「治癒師様と魔法師様だし」
「……閣下、例のお話受けさせて頂きます」
「本気か?後戻り出来んぞ?」
はい、同じ飼われるならば喉笛まで咬み殺しましょう」
「なるほど政略の駒になるか。宜しい、義息よ」
「何とも頼もしい餓狼ですな、ならば我が軍でお預かり致します。」
さあ、陛下。首輪はつけましたぞ?
果たして飼い慣らせますかな?
その後、侯爵の義息となり、将軍の懐刀として「餓狼」の異名で怖れられ壮年になり凄みを増す彼が
辺境伯の「鬼っ子」の彼女を口説き落とすことに
「いい加減、諦めて私の中に落ちなさい。愛してますよ、愛しい我が姫」
「っぎゃあああ!腰を抱き寄せるな、絆されるものかー」
そのように赤面で煽らないで頂きたい、食べてしまいますよ?
ここまでお読みくださってありがとうございます。何とか悲恋は阻止出来ました。




