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一億年

 

僕らは昨日から今日を作り出し


今日から明日を作り出す


色々な人が色々な事を言い


それでも「今日」は流れていく


川は流れていく



色々な事があったなあ


色々な事を見てきたなあ


心底、うんざりするこの世界に対しても


別れを告げる時


少しは寂寥を感じるのだろうか



十年前にはこんな気持ちじゃなかった


十年前はもっと前向きな気持ちだった


…つまり、何にも知らなかったという事だ


色々知ると、怖くもなるが


阿呆らしくもなる



人生というのはもう通い飽きたレストランに


毎日通うような感じ


飽きるほど食べたメニューを


また「今日」が繰り返し食べていく



もし来世があれば


このレストランはやめにしていただきたい


でも「神」の奴は意地悪だから


また、このレストランに連れてくるんだろうな…



利他的でも利己的でもどっちでもいいじゃないか


エリートでも底辺でもどっちでもいい


世界の為に尽くしたってくだらない世界しかないし


自分の為に世界を利用しても自分だってくだらない


くだらなくないものって何だと聞かれれば


昔は「バッハ」とか答えてたけど


今はもう全然、何も答えたくないよ


明日が来なければいいのに


そしたら今日をゆっくり味わえる



僕は「明日」を見る事がないだろう


永遠に今日に閉じ込められた球体


存在そのものが牢獄であるような存在は


一体、どこに解放されればいいのだろう


今日も青空は青く


それは古代に拝跪した一賢人を思わせた



二上山を眺めた巫女の目になって


僕は今日を生きる


「今日」は千三百年前と繋がっている


一億年はすぐ目の前だ



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