初デート前のファッション戦争
日が変わり、美術部の部活もない放課後
湊はいやミナは美しい美少女の姿で、レイとルカにファミレスで相談していた。
レイ「あらま〜、学校の友達と女装で…」
レイが少し邪悪な笑みを見せた。
ルカ「ふっ……真の姿を盟友に見せたとはやるな……」
ルカも謎の笑みを見せた。
ミナ「いや〜…どうしたら良いのか…」
ミナは、顔を赤らめながら相談していた。
レイ「へ〜〜、ミナちゃんその子のこと好きでしょ、」
レイは下衆な笑みを浮かべる。
ミナ「そそそそ…そんなわけないじゃないですか!!!」
ミナが顔を赤め、慌てながら否定していた。
レイ「ふ〜ん」
ルカ「ふっ……」
レイとルカが下衆な笑みを浮かべていた。
ミナ「なんですか!!その顔は!!」
ミナは、2人にキレる。
レイ「いえ……別に……」
ルカ「自分の気持ちには正直になるものだぞ」
ミナ「だから違いますって、ただ、デートに行くのに、どういう準備が必要なのか、迷ってて、」
ミナは、目を細め、顔を赤らめていた。
レイ「私に任せて!!」
ルカ「妾に任せよ!とっておきのものを用意してやろう!」
二人は、意気揚々に声を上げた。
三人は食事を終え、服屋に入っていった。
レイ「なんで、急に服屋なんですか?」
レイが2人に尋ねる。
レイ「せっかくのデートだからね。いつものロングのワンピースじゃなくて、もう少し服のレパートリーを増やしたほうが良いわよ。」
ルカ「せっかくの儀式なのだ、特別な衣で誘惑するのだ…」
二人が軽く笑いながら言う
ミナ「誘惑って言わないでください!!」
ミナが顔を赤らめながら突っ込む
レイ「ま〜良いから良いから」
レイがミナを試着室に突っ込む
ルカ「では、まずは妾の番だ!!」
ミナがルカの選んだ服を着る。
ルカの選んだ服はtシャツに、ミニスカートだった。tシャツには禍々しい髑髏と大量の厨二病っぽい文体の謎の英語、ミニスカートにはチェーンが付いており、禍々しい髑髏が描かれていた。
左手には包帯、右目には眼帯を装着していた。
ルカ「どうだ!!妾の選んだ衣は!!」
ルカがドヤ顔でミナに感想を聞く
ミナ「あの…デートに着ていく服を選んだんですよね……」
ミナが死んだ魚の目になりながら、ルカに質問する。
ルカ「これで相手は貴様の魅力に魅入られ、一生奴隷となるであろう」
ドヤ顔で語ってる裏で、レイが腹を抱えながら笑っていた。
ミナ「いや、奴隷になるどころか、警察の奴隷になりますよ!!デートに着ていく服ですよ!!デートに!!」
ミナが全力で突っ込む
ミナ「それに、このスカート丈が短くて……
これじゃ〜中身見えちゃいますよ…」
ミナが顔を赤らめながら、スカートの丈を抑える。
レイ(あっ…可愛い)
レイが内心で呟いていた。
ルカ「では!!これならどうだ!!」
出てきたミナはゴシックロリータの衣装に首には禍々しい骸骨のアクセサリー、何故か右手に禍々しい髑髏の杖があった。
ルカ「ふっ……これなら純情をアピールできるぞ!!」
ルカがまたしてもドヤ顔でミナを見る
ミナ「これの何処が純情なんですか!!何かの儀式にでも行くんですか!!」
ミナはルカに突っ込む
ルカ「ふっ……体でアピールできぬ分、杖の魔術で魅了できればと思ってな……」
ルカがドヤ顔で笑う
ミナ「いや!魔術なんて使えませんからね!
っていうかよくこんな杖とアクセサリー見つけてきましたね!!ここは、何屋さんですか!!」
ミナが怒涛の勢いでルカに突っ込む
レイ「じゃっ、次は私の番ね♡」
ミナがレイの衣装に着替える。肩出しのおしゃれな白いトップスに、黒いミニスカート、首には美しいジュエリーのネックレスが輝いていた。
レイ「いっ……いいいいいわ〜〜!!!」
レイは目を輝かせ、
ミナ「そっ……そうですか…… 確かにさっきよりは全然良いんですけど、スカートの丈が短すぎて恥ずかしいです……」
ミナは頬を赤らめながら、自分の感想を伝える。
レイ「いっ……いいわ〜〜〜〜〜!!」
レイがまたしても絶叫する。
ミナ「もう少し清楚な服が良いです…」
ミナは赤い顔で要望する。
レイ「分かったわ… そしたら二着目持ってくるわね。」
ミナが、試着して出てきた。水着の上に白いフリフリをしたような装飾品がついた服だった、
ミナ「だから、清楚な服って言ったんですけど!!」
ミナが、顔を赤らめながら、抗議していた。
レイ「あら?そんなこといったかしら?」
レイはすっとぼけた顔で伝える。
ミナ「初デートなんですよ!!何を考えているんですか?」
レイ「えっ……相手のラグビーボールが疼いたんでしょ?
もっと疼かせてあげなきゃ」
レイがすっとぼけた顔で答える。
ミナ「初デートで、何させようとしてるんですか!!」
ミナが照れながら突っ込む
ミナ「は〜……もう良いです。いつもの服で行きます。」
ルカ「ふっ……では妾が同行して、儀式で魅了してやろう」
ミナ「来ないでください!!」
ミナが突っ込む
レイ「じゃあ私もついて行って、現地で水着渡すわね♡」
レイが笑顔で提案する。
ミナ「もっと来ないでください!!」
三人はそのまま、服屋を後にした。
そのままショッピングモールのカフェへと入っていった。
紅茶を飲みまったりする3人
レイ「そういえばデート行く相手のどこを好きになったの?」
ミナ「ぶはーーーー!!!!」
ミナは紅茶を勢いよく吹き出す。
ミナ「なっ…!!僕は別に……!!」
ミナは動揺していた。
レイ「だって、どう考えても変でしょ、クラスメートと身バレ覚悟でデートなんて」
ミナ「そっ…それは夢を見せようと!」
レイ「言い訳は無しよ」
レイはミナの言い分制した。
ミナ「そっ…それは、高1の頃から一緒のクラスだったんです。僕は学校で美術部に所属してて、美少女の絵を描いてたんです。その時周りからキモオタだ、根暗がなんか描いてるみたいな軽くいじめに遭ってて、それを止めてくれたんです…」
ミナが、懐かしむような顔をしていた。
レイ「ふーん……」
ルカ「ふふっ……」
二人が微笑ましく、ミナを見ていた。
ミナ「後、マッチョで体がとてもエロいです!!大臀筋や大腿四頭筋、ハムストリングスの美しくドエロイ下半身!!それに大胸筋も上腕二頭筋も!!何もかもが素晴らしいです!!」
ミナの目に炎が宿っていた。
レイ「さんざん清楚が良いって言ってた割には、貴方も玉疼いてるじゃない」
レイが小声でボソッと呟いた。
ルカ「デートはどこにするか決めておるのか?」
ミナが、我に返る
ミナ「そうですね。どこになるのか、自分が、決めたほうが良いのか任せた方が良いのか」
レイ「ん〜相手に任せた方が良いんじゃない、男の人は自分からリードしたがるしね。」
ミナ「ん〜〜、そうですよね……」
ミナが、怪訝な顔をしていた。
レイ「どうしたの?」
ミナ「いや、自分男じゃないですか?、本物の女じゃないし、任せっきりで良いのかなって……」
レイ「何言ってるの!貴方は女の子の見た目なんだから、リードされてればいいのよ!」
ミナ「ん〜〜それに、もし、女装ってバレたりしたら、それに、上手く行ったとしても、いずれかは言わなきゃいけない日が来るじゃないですか……本当の自分も好きになってもらえるか……」
ミナの顔に暗い影が降りた。
レイ「な〜に言ってるのよ。女装も貴方でしょ。貴方が努力して手に入れたものでしょ。
メイクの勉強、ウィッグの手入れ、ファッションの勉強、スキンケア、色々とやってきたんだから、この姿も貴方の本当の姿よ。」
ルカ「ふっ……貴様の変身魔術には妾も驚かされるわ……」
二人がミナを励ます。
レイ「それにね。ありのままの自分を好きになってくれる人なんてこの世に存在しないわ。皆どっかで自分を偽ってるのよ、
あまり気にしちゃだめ。」
ミナ「レイさん…」
ミナの顔に光が戻った。
レイ「じゃ〜、買い物戻ろうか。」
この日は、服屋やバッグを見て、そのまま解散した。




