バレたくない、でも近づきたい
ラグビーの部活帰りのことだった。剛は美少女を見た。アッシュグレーのロングの紙、白いロングのワンピース、美しい青い瞳、本能レベルで刺激された。
この機会を逃してはならない剛は本能的に彼女を追っていた。
剛「あの!!始めまして!!めっちゃ綺麗ですね!!もし良かったら、仲良くなりませんか!!」
剛は勢いで話しかけた。
ミナ「あわ…… あわっ……」
ミナは内心慌てていた、どうやら剛にはバレていないらしい。
剛「見た瞬間、俺のラグビーボールが疼きました!!」
ミナ「でい!!!!」
ミナは、反射的にバッグでぶん殴っていた。
ミナ「はっ……やばい!!」
ミナは、我に返ったように、剛に駆け寄る。
ミナ「大丈夫ですか?」
ミナは、剛を気遣う
剛「ぐはっ…… ふっ良かった近づいて来てくれた。もし良かったらラインでも交換しませんか?」
無邪気に笑いながらミナをナンパする剛
ミナ「こんな時に何を…」
ミナは、呆れていた。
剛「お願いします!!ラインだけでも!!」
剛の気合にミナは、気圧されていた。
ミナは、冷静に考えていた。ラインはもう既に交換しているし、は普段会ってる湊だとバレたら学校生活が終わる…ならば…
ミナ「初対面のしかも下心出してきた人に、ラインは嫌です! xだったら…良いですよ…」
ミナ(Xならアイコンも別だし、最悪ブロックすればいいし……)
ミナは、照れながらxを交換した。
剛「ありがとうございます!!今度お茶しましょう!!」
剛は、無邪気に陽気な笑顔をミナに向けた。
ミナは、喜び同時に焦りを感じていた。
ミナ(明日からの学校とうしよ………)
剛を介助しようとしたその時だった、剛の腕がミナの胸に当たった
剛「あっ……」
ミナ「あっ……」
ミナ「だーーー!!!」
剛に二発目のバッグの一撃がお見舞いされた。
ミナは家に戻り湊に戻ろうとしていた。普段はめっちゃ盛れてる自分を見て名残惜しく、メイクを落とすのだが、気が気じゃない。
ウィッグを外し、メイクを落とし、そこにはいつもの地味な少年に姿が変わっていた。
湊「……まさか、あんなにまっすぐ笑いかけてくれるなんて。あんなの、ずるいよ……」
湊(あ〜……明日どんな顔して会えば良いんだろう……)
湊は、次の日の朝を迎え憂鬱な気持ちを感じながら、学校に足を運んでいた。
教室に向かい机に座ると剛が、いた。若干冷や汗をかいた。
剛「よっ!!!湊!!」
剛は、上機嫌に湊に話しかけた。
剛「昨日さ〜、めっちゃ可愛い女の子いてさ!!
しかもxも交換しちゃってさ〜!!x見る?!
マジ可愛いよ!!」
湊は顔を真っ赤にしながら剛の話を聞いていた。
剛「ん〜、なんてデートに誘おうかな?」
剛が、迷っている所に、蓮が、現れた。
蓮「どうした?剛。」
剛「いや〜昨日帰り道で見かけた美女なんだが、どういうDMを送ってデートに誘うか迷っているんだ。」
剛が、迷いを口にする。
蓮「それなら、この俺に任せろ」
蓮が、自信満々な笑顔で、剛の相談に乗る。
DM「この間は、連絡先交換に付き合ってくれてありがとう。
僕の名前は桐谷剛、部活動はラグビーをやっていて、趣味はノベルゲームをプレイしています。ノベルゲームのキャラクターは皆美しくて可愛くて、性格も良くて、気遣いもできて、とても良い子達です。彼女達はまるで_____」
剛「おい待て蓮、それただのお前だろ。それに気持ち悪過ぎだろ。初対面の女子にギャルゲーのしかもヒロインの話で、盛り上がるなんて、
印象最悪だろ、デートに誘うだけだぞ、もっと簡潔にまとめろ。」
剛が、軽く突っ込む
蓮「ならば、これはどうだ」
DM「ノベルゲームの彼女達は、心が温かく、時に厳しく、でも優しくて、僕の心の傷にそっと寄り添ってくれるんだ。君も、きっとそんな子なんだろうなって、あの時声をかけたんだ。今度君も一緒に彼女と僕と夜のスクラムでも組まない?」
剛「おい!!だからそれお前だろ!!ただデートに誘うだけだぞ!!」
剛が全力で突っ込む。
蓮「ふっ……俺は彼女達を見てると夜のスクラムを決めたくなるのさ!」
蓮が軽く笑う
剛「これだから童貞は!俺が自分自身でやる!」
蓮「お前も童貞だろ。」
蓮が軽く突っ込む
DM「この間は急に変なこと行ってすみません。あの時は先走って変なことを言ってしまいました。僕の名前は桐谷剛って言います。趣味は音楽鑑賞や映画鑑賞です。部活動はラグビーをやっています。もし良かったら、今度夜のスクラム練習でもしませんか?」
湊「いや!変わってないから!!さっきから1mmも進化してないから、そんなんじゃデート来ないよ!!」
湊が耐えきれず声を上げる。
剛「じゃ〜お前女心分かるの?」
湊が顔を赤らめ視線を外す。
湊「ま〜多少ならね。っていうか女の子ってメイクとか美容とかにお金と時間をかけてるんだから、もっと紳士的に!!」
湊が剛達に積極した。
剛「じゃ〜お前案出せよ。」
湊「分かった!やるよ!」
DM「この間の夜は急にあんな変なこと言ってごめん悪気はなかったんだ。あまりにも君が綺麗だったから、青い瞳にサラサラのアッシュグレーロングの髪凄い綺麗だった。今度お茶でも行かない?」
湊「こんな感じだよ!分かった!」
剛「な〜アッシュグレーって何?」
剛はふと疑問をぶつける。
湊「色の名前だよ!その位常識でしょ…」
剛「っていうかお前、この子の写真見てなくね、なんでそんな詳しいの?
まさか……」
湊(まずい!!バレたか……!!)
剛「この子のことフォローしてたの?」
湊「は〜?」
湊は拍子抜けした。
剛「この子フォロワー5万人位いるし、有名人じゃん、まさか… 惚れてたのか? すまんね〜俺が一足先に大手だ!」
剛は、誇らしげに笑い。
湊は力が抜けたように、呆れていた。
そんなことをしていた最中、後ろから、ひまりが現れた。
ひまり「あんた達何やってんの?」
事の経緯を聞くひまり
ひまり「あ〜そういうことね。本当にしょうもないわ……」
ひまりは心底呆れたように喋る。
蓮「誰のDMが一番良いと思う?俺だろ!!」
蓮がひまりに訴えていた。
剛「いや、俺だな!!」
剛が勝ち誇ったように笑う。
ひまり「あんたら二人は論外よ!この中だったら湊が一番マシじゃない?ちょっと観察眼鋭すぎて気持ち悪いけど…」
ひまりが全員をディスっていた
湊「なっ……」
湊が固まる。
その日はそのまま授業が進み放課後になった。
湊は今日部活があるため美術室に足を運んだ。
そこで待っていたのは――。