伊勢丹とドンキのメイク旅
ドンキに着いた3人は、化粧品コーナーで足を止めた。
レイ「うわ〜〜このコーラルピンクのアイシャドウ可愛い♡」
ルカ「見よ!!このプラム色のリップとアイシャドウの魔具を!!このラメも美しい!!」
ミナ「これ……ロザリア・ノーズの新作だ!青ラメが強くて、ブルベにめっちゃ映えそう……可愛い!!」
ミナ「えっ、これチークだけど……中に微粒子の青ラメが入ってる……!?ってことは、強い光当てたらハイライト重ねる必要ないじゃん……え、やば……!」
3人は夢中でテスターを試していく。
その表情は、まるで宝探しをしているようだった。
レイ「そういえばミナちゃんって、アイライン引かないし……」
(ミナの顔を覗き込みながら)
レイ「……本当にナチュラル清楚系美少女って感じよね」
ミナ「そんなことないですよ。」
ミナは顔を赤らめながら顔を背ける。
ミナ「そういえば、二人は何きっかけで、女装にはまったんですか?」
ルカ「ふっ……我は新たな姿と魔力を得るためだ… そして、ダーク魔術協会に導かれし儀式によって……魔眼を手に入れたのだ!!そしてーーーー」
ルカが嬉々として長々と喋りだす。
ミナ「へ〜…そうなんですね。レイさんは何きっかけでなんですか?」
ルカ「おい!!妾の話を最後まで聞け!!」
ミナは強制的にレイに話を振った。
レイ「そうね……私、バイなの。この姿してると男からはちやほやされるし、女の子は警戒といて仲良くなりやすいし……。まあ、ちょっとずるいかもって思う時もあるけど、化粧品の話で盛り上がれるのはやっぱ楽しいしね」
レイは若干下衆な顔をしながら答えた。
レイ「そういう、ミナは?」
レイはミナに疑問を返す。
ミナ「そうですね…… 私は……」
ミナは過去の記憶を思い出す。
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?「お前ゲイなの?」
?「男が男好きとか気持ち悪いよ。」
?「俺そっちの趣味ないから」
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ミナは一瞬暗い顔をしていた。
ミナ「そうですね… 私は、イラストを描くのが好きで、その延長線上で自分の顔があんまり濃くないから、化粧でどう変わるのか気になって女装始めました。」
ミナは軽く笑いながら答える。
レイ「そっか……うん、ミナちゃんのメイク、優しい絵みたいで好きだよ」
ルカ「妾はその繊細さに魔力を感じるぞ!!」
二人は笑いながらミナの話を聞いていた。
その後3人は、伊勢丹を巡へと足を運んだ。
デパコスを目を輝かせて見る3人だが、途中ルカがいなくなっていた。
何やら美容部員の女性と言い合いをしていた。
ルカ「何故妾の欲する魔具がない!!」
美容部員「ですから、そんなコスメ売ってるわけがありません。」
美容部員はルカと張り合っていた。
レイ「どうしたのルカちゃん?」
ルカ「聞いてくれ!!レイ!!、ミナ!!この店には妾の求める魔具がないと抜かすのだ!!こんなに分かりやすい絵画も提示しているのに!!」
そのイラストには骸骨のような装飾?をした化粧品??のような何かが映っていた。
ミナ「これなんですか?これ絵?」
ミナは、無表情で伝える
ルカ「妾が欲する魔具の絵画だ!」
ルカが鼻を高くして伝える。
ミナ「こんな商品売ってるわけないし、売れるわけないでしょ!!
売ってると、したら、annko suiくらいですよ!!」
ミナは、ルカに突っ込んだ。
ルカ「なっ……!!」
ミナ「どこに驚く要素あるんですか!!」
レイとミナは、美容部員に謝り、伊勢丹を後にした。
ミナ「もう〜… 伊勢丹行けなくなっちゃいますよ。変に暴走しないでください。」
ルカ「やはり妾にはannko suiしかないのか……」
ルカは軽く落ち込んでいた。
ミナ「何そんな落ち込んでるんですか。」
ミナは軽く突っ込んでいた。
レイ「確かに、ルカが好きそうな化粧品ってannko suiしかないわよね。
そういえば、ルカのパーソナルカラーってブルベ冬だっけ?」
パーソナルカラーとは似合う色のグループを指す。
ルカ「そうだ。妾には冷たき暗い色が似合う。貴様はイエベ春だったな。」
ルカは嬉々として語り、レイに聞く。
レイ「そうよ。1stイエベ春 2ndブルベ夏よ。そういえば、ミナのパーソナルカラー聴いてなかったわね。」
ミナ「私は、1stブルベ夏で2ndブルベ冬です。イエベ春の色味可愛いから試してみたいんですけど、顔から浮いちゃいますからね…」
ミナは、若干落ち込んでいた。
レイ「それだったら、ファンデや下地の色をイエベに寄せれば、イエベの色味も似合うわよ。」
レイはミナにアドバイスする。
ミナ「へ〜そうなんですね。勉強になります。そういえば皆さんつけまとかどこで買ってます?」
レイ「私は、sheenかな?」
ルカ「妾もsheenだな。」
3人はメイクの話で盛り上がりながら、ゲーセンに行きプリクラで写真を撮った。
3人はそのまま解散。
ミナが余韻に浸りながら電車に乗り家への帰り道の途中だった。
褐色のガタイがよくエナメルバッグを背負っている集団が前から現れた。
ミナは、冷や汗をかいた。
ミナ(やばい……うちのラグビー部だ… あれ…… バレないようにしなきゃ……)
ラガーマンの中に、剛がいた、
ミナ(やばい剛だ!!バレだらどうしよう!!)
ミナはいや湊は、緊張で心臓が口から出そうだった。
ミナと剛の目が合った。その瞬間だった。
剛「お前ら先行ってて」
剛が、こちらに気づき近づいてきた。
ミナ(は〜〜…… 終わった。)
剛「あの!!始めまして!!めっちゃ綺麗ですね!!もし良かったら、仲良くなりませんか!!」
剛が無邪気な笑顔で、こちらを見ていた。