どうしよう…
どうも、遅くなってすみません。
あと、神眼の説明を変えました。
どうしよう……。
目の前に出来た1mくらいの土の塊を見てそう思った。
いや、言い訳をさせてほしいんですよ。まさか、こんなに大きい土が出来ちゃうなんて思って無かったんだですよ。…とりあえずこれをどうにかしないとな。
とは言っても、窓から出すのは出来なさそうだ。
しばらく悩んでいたが、突然一つの案が浮かんできた。
これ、ストレージに入れられないかな?
早速ストレージを使ってみることにした。もちろん、使い方が分からなかったため発動には時間が掛かった。
なんとか、ストレージを発動させると、空中に穴が出来たのでそこに先程の土を入れてみる。
すると土が穴に入ったので、ボクは何とかして土を全部ストレージに詰め込んだ。
ふぅ、何とかなってよかったぁ。一時どうなることかと思ったよ。
安心して気が抜けたからか、不意に眠くなってきた。
なんだか眠い、今は赤ちゃんだし、あんまり夜更かしは良くないな。今日は、魔法を使えて良かった。
そうして、眠りについた。
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次の日
窓から差してくる朝日で目が覚めた。
隣を見ると、両親はまだ寝ていた。
だんだん頭が覚醒していくと、ふと、ある疑問が浮かんだ。
そういえば、昨日は魔法を使ったけど、MPはどうなってるんだろうか?
早速、ステータスを開いて確かめてみることにした。
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名前:ミリア・アルタス
性別:女
Lv1
MP:1000/1000
ノーマルスキル:火魔法Lv1 水魔法Lv1 風魔法Lv1
土魔法Lv1→2 無魔法Lv1 光魔法Lv1 闇魔法Lv1 魔力操作Lv1 魔力探知Lv1
レアスキル:ストレージ 思考加速Lv1 鑑定
エクストラスキル:成長速度上昇(10倍)スキル習得速度上昇(10倍)
ユニークスキル:覇眼(赤) 神眼(青)
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寝たからか、MPは回復していたし、昨日一回だけ使った土魔法のレベルが上がっていた。
魔法のレベルってこんなにも早く上がるものかな?もしかすると、『成長速度上昇』の効果だったりするのだろうか。
MPも減ったと思うけど、時間経過なのか寝たからかなのかは分からないけど回復してる。どのくらい消費したのか知りたかったな。
そんなことを考えていると、母さんが起きてきた。
「あら、ミリア。今日は起きるのが早いわね。もしかしてお腹が空いちゃったかしら?」
そう言って母さんはボクを抱き上げて授乳させてきた。
うぅ、これとても恥ずかしいんだけど…でも、飲まないといけないもんね。はぁ、この年(精神年齢17歳)にもなって授乳させられるとか、嫌だなぁ…。
そう思いながら母さんのを見るのは気が引けるので、目をつぶって乳を飲んでいると…。
「ん?床に土が落ちているわ、どこから入ってきたのかしら?」
――ビクッ!!
母さんのその言葉に思わず体を大きく震わせてしまった。
昨日魔法を使ったときに少し落としてしまったのか。
驚いたことで思わず咽せてしまい、咳き込んでしまった。
「咽せちゃったのね。もう、ゆっくり飲まないとダメよ?」
母さんはそう言ってボクの背中をさすってくれた。
「……まあ、昨日窓を開けたまま寝ていたから、風で入ってきたのかしらね。後で掃除してもらわないと」
良かった、気づかれずに済んだ。生後一年の赤ちゃんが魔法を使えるなんて絶対有り得ないもんね。
誤魔化せたことに安心してホッと一息ついた。安心したからか、だんだんと眠くなってきた。
「眠くなっちゃったの?それじゃ、おやすみなさい」
しだいに瞼が重くなっていき、眠りに落ちた。