転生準備
どうも、少し遅くなりました。すみません。
「まず、あなたに転生してもらう世界について説明します。あなたがこれから転生する世界は試練を達成しやすいように剣と魔法のファンタジーな世界とします。時代は中世ヨーロッパあたりです」
「へぇ〜、魔法があるんですね」
おぉ、異世界転生か、ワクワクするな。魔法も使ってみたい。
「あと、流石に何も無いまま転生するのは大変なので少しだけ特典を与えます」
「特典って何ですか?」
「魔法適正ですね。全属性が使えるようになります。成長しだいではどんな魔法も使えるようになりますよ」
「ホントですか!?ありがとうございます」
全部の魔法使いを使えるのはとっても楽しみだ。
「まあ、あなたの努力次第ですけどね…」
よし、色んな魔法が使えるように頑張るぞ!そんなことを思いながらジェリーネさんの話の続きに耳を傾ける。
「あとは、生まれる場所ですね、赤ん坊から始めることになるので、できれば色んな教養がつけられる裕福な家が良いですね」
さっきから、色んな特典を貰っていて、ここまでしてもらって良いのだろうかと思う。
「こんなにも優遇してもらって良いんですか?」
「いえいえ、私はあなたがしっかりと試験に取り組めるようにしてるだけですから。あ、それと向こうの世界にはステータスというものがあるので確認してみると良いですよ」
へぇ〜、ステータスがあるのか…。ボクのステータスはどんなふうになっているんだろ?
「はい、分かりました」
「では準備は終わりですね。外見や性別に関しては、あなたの魂の性質を元にするので転生してからのお楽しみです」
見た目は変えられないのか…、折角ならイケメンになりたかったのに…。まぁ文句は言っていられないか。
「それでは、転生をします準備は良いですか?」
「はい、バッチリです!」
「それでは、いってらっしゃいませ、東郷千秋さん。」
「はい!行ってきます!」
新しい人生に、期待を抱く。前世に悔いが無いと言えば嘘になるが、いつまでも落ち込んでいられない。
少しして、ボクを光が包んでいく。そして――
――ボクは意識を落とした……。
今回、ようやく転生しました。次回からやっと異世界です。