ボクの魂級は
どうも、一回目書くときにデータが消えてしまって少し萎えました。まぁでも書けたんでヨシ!
「「………え?」」
ボクが水晶に触れると何故かエラーが起きてしまった。………いや、なんで? てかこの水晶、音声付きなのかよ。
ボクは、そんなくだらないことを思って現実逃避をしていた。いや、これ魂級測れないなら転生出来ないんじゃないの? 大丈夫? 転生できないからって消滅させられたりしないよね?
ジェリーネさんは、何故か顔面蒼白になって、力なく座り込んでいる。
「どう言う事なんですか!?」
どうやらボクの言葉が聞こえていないようで、一人でブツブツと『有り得ない』だとか『どうして』などと言っている。
いや、ボクの魂級そんなにヤバの!?めちゃくちゃ不安なんだけど…。とはいえこのままだと埒があかないので、ボクはジェリーネさんの耳元で「いい加減にしてください!!」と大声で言うと流石に気が付いたようだった。
「す、すみません…。かなり驚いてしまって」
「…それで、ボクの魂級はどのくらいなんですか?」
「…単刀直入に言います、あなたの魂級は神級です。それもかなりものです」
「………………今、何と?」
「はい、あなたの魂級は神級です。しかもかなり上位の位です」
「…………えぇ!?」
どうやらボクの魂級は神様と同じくらいらしい。
いや、なんで? ボク特に何も凄い事してないよ!?
「ええっと……。それのどこが有り得ないんですか?」
「普通なら魂級が前の転生時に神に近づいてることが分かると、その情報が記録されるはずなんです。ですが、少なくとも私が持っている情報の中にはあなたの情報は無いんですよ」
「つまり、いきなり神様と同じ魂級を持っていることが発覚したということですね。それもかなり上位の…」
「はい、上位神になるにはかなりの功績が必要で、とても一回の人生でここまで上がるものでは無いんでけど……」
まあ、それはそうだよな。だって一回の生で条件を満たしてしまうと、今頃沢山の上位神とやらが生まれていることだろう。基本的に上位の存在は少ないと相場が決まっているんだ。そう考えると余計有り得ないな……。
「じゃあ、ボクの魂級は水晶の表示バグということなんですか?」
「いえ、水晶のバグは有り得ません。実際、一度も表示バグを起こした事はありませんし、この水晶は神々が作り出した神具ですから。ともかく、あなたの魂級が神と同等だというならあなたには神に成るための試験を受けてもらいます」
「…えっと、拒否権は─」
「無いです」
「デスヨネー」
どうやら強制らしい、別に神様なんて成りたくないのに…。まあ、こんな存在を見逃せる訳ないか。
「それで、その試験の内容って何ですか?」
「これから、あなたには転生してもらい、その世界で何かしらの功績を残してもらいます」
「何かしらのって何ですか?」
何かしらって、結構曖昧だな……。大丈夫なのか?
「医療で新しい治療法を出したり、戦争で武功を上げたり。様々な分野で偉業を成し遂げてきださい」
「結構厳しいですね、でも死ぬまでに出来なかったら?」
「二十歳になれば体の成長が止まり、不老不死になります。途中で死亡した場合は、もう一回転生し直してもらいます」
「うわぁ……。精々一回で達成出来るように頑張ります」
何回もやらされてまうのは、キツイだろう。出来れば一回で終わらせたいものだ。
「それでは、これから転生の準備を進めていきますね」
こうして、ボクは神様になるための試験を受かることになったのだった。
中々転生が出来ない(´・ω・`)
あと説明回ですみません。