プロローグ
どうも、kyomuと申します。処女作なので至らない点もあると思いますが、どうか温かい目でご覧いただけると幸いです。
何も無い一日。退屈で刺激の無い毎日。そんな日がいつまでも続くと思っていた。
今日、この時までは――
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「おーい千秋、帰ろうぜ」
「うん、わかった!」
ボクの名前は東郷千秋。普通の高校二年生だ。おかしな所があるとすれば顔が丸くて女の子っぽい所かな。
「なぁ、今日ゲーセンいかね?」
今、ボクの隣で喋っているのが親友の高橋勇人。幼馴染で昔から良く一緒に遊んでいる。
ユートは頭が良くて、運動も出来てスタイルも良い。成績は普通で、運動が出来ない小柄なボクとは大違いだ。
それでもユートとはとても気が合うし、いつも一緒に居るんだよね。
「うん、いいよ。ボクも遊びたかったし」
学校の帰り道、ボクらはいつも行っているゲームセンターへと向かっていた。
いつもと変わらない日常。
だが、終わりは唐突に訪れた……
「キャアァァァァァァァァ」
「「!?」」
いきなり甲高い女性の叫び声が聞こえた。突然のことで周囲はざわついている。
混乱してその場から動けないでいると、前の人混みが裂け、中から全身黒で纏った男が走ってくるのが見えた。しかも、男の手にはナイフが握られていた。
そして、不意にボクらの前で止まると何やらぶつぶつと呟き出した。
「ゆ………こ……」
男は聞き取れない声で何かを言うと、ユート目掛けて突っ込んできた。
「ッ!? ユート、危ない!」
咄嗟に理解出来ず立ち尽くしているユートを押し飛ばした。ボクも避けようと男に視線を戻すが……。
―――ザシュッ!
「かはっ…!?」
ボクは回避が間に合わずその場に倒れてしまった。
「ッ!? おい、千秋!!」
ユートが駆け寄ってくる。
「う、うわあああああ!!」
ボクを刺した男は半狂乱になり、血で濡れたナイフを落として逃げて行った。
刺された所が冷たい、それになんだか寒い、意識も朦朧としてきた。
「おい!! しっかりしろ!! もうすぐ救急車が来るからな、だから頼む…死なないでくれ!」
ポタポタとユートの涙がボクの頬に落ちる。
ボクは手でユートの涙を拭う。
「…ユート……泣かないで……ボクはもう…ダメかもしれないけど…ユートは…ボクの分…まで生き…て…」
目の前が殆ど見えなくなってきた、これはもうダメかもしれないな。
「嫌だ…お前が居なくなったら…俺は!」
「大丈夫…ボクは…いつ…でも…ユートの…心の中に…いる…から…」
救急車の音が聞こえる、でも意識が…もう………。
「〜〜〜!〜〜〜!!」
遂に声まで聞こえなくなった時、強烈な乗り物酔いのような感覚がボクを襲った。
あまりの衝撃に耐えられなかったボクはそのまま意識を落とした。
とりあえず小説を書いてみたのですが、とても難しいですね。これを書くだけでもかなり時間が掛かりました。
(こんなに時間を掛けてもこの内容って…)
とにかく、これからも遅いながらも頑張って投稿していこうと思うのでどうぞよろしくお願いします。