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 残念なことにアタシの新しい身体は戦闘力はゼロ、魔法も全て忘れてる状態だ。


 弱めるにも程があるだろ!


 これじゃ、村娘じゃんか!


 このカルナディアとかいう世界の知識は全く無いから、どれが毒草か分からない。


 仕方なくこの前、教えてもらった無難なハーブティーを入れる。


 今は情報が必要だ。


 マーリンは利用し尽くしてから殺しても遅くはない。


 てか、まあ…なんだ…カッコいいから殺さなくてもいいかもしれない。


 こいつを使ってモルガングレムスを召喚したいところだ。


 アタシがハーブティーをマーリンの前に出すと、机の上に置かれてる真っ黒い立派な装丁の角張った本がひとりでにガタガタと動いた。


「ミューちゃん、オイラにもハーブティー入れてよ!!」


 うるせーわ!!


 こいつは生きている本。


 名前は「ネコノミコン」。


 アタシがこの姿になった初日にマーリンが教えてくれた。


「この本は大いなる魔力を秘めた生きている本です。僕の仲間ですよ。仲良くしてください」


 いにしえのアーティファクトってところかな。


 それにしても本にまで舐められるとは…。


「ミューちゃん、聞いてる? オイラにもちょーだい」


「うるさい!!」


 アタシはキレた。


「わ。怒った! ギャババ、かわいい」


「アハハハ!」


 マーリンも笑いだす。


 ぐぬぬ…こいつら、やっぱり両方、消すか。

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