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「さあ、これで入れます」


 念動力の魔法で、石造りの古い建物の入口を塞いでいた石を動かしたマーリンが言った。


「………」


 アタシは無言だ。


 四つん這いスタイル。


 お仕置きされてヒートアップしたお尻をクールダウンしてる。


「ミューちゃん、大丈夫? まだ痛いの? ギャババッ」


 マーリンが持ってるネコノが笑った。


 おのれ…。


「行きますよ、ミュー」


 マーリンがアタシを急かす。


 アタシはジンジンするお尻のせいで、不自然なガニ股になりながらマーリンについていった。


 建物の中は窓からの日差しが入るものの薄暗い。


 アタシがマーリンに追いつくとネコノを渡された。


 早くも訪れた復讐のチャンス!


「グゲッ! ミューちゃん、そんなに左右に引っ張らないで! 苦しい!」


 アタシに怪力があれば、このままお前を引き裂いてやろうものを!!


 マーリンが目を閉じた。


 何かの気配を探ってるみたい。


「どうやら地下ですね。降りるところを探しましょう」


 マーリンが言った。


 アタシたちは辺りを探索した。


 地下へと降りる階段を見つけた。


 地下には明かりがない。


 階段を下りたマーリンが短い呪文を唱えた。


 小さな光の球体が出現して、アタシたちの周りを漂った。


 歩くとついてくる。


 これで問題ない。


 地下は大きなホールで石造りのベンチがたくさん並んでた。


 集会場みたいだな。


 長い年月、放っておかれたのか誰も足を踏み入れた形跡がない。


 何もかもが、うっすらとホコリを被ってた。

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