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さいきょ~ゆ~しゃ  作者: マキナ
3/4

奴隷市場にやってきました?

あぁ~^悩みなくかけるって最高なんじゃ~^

―◆―



 奴隷市場にやってきた。

 奴隷市場だ、あの奴隷市場だ。

 ご主人様ハーレムが作れるあの奴隷市場だ。


「カランコロン♪」


 奴隷市場に俺の大音声が鳴り響く。そして視線が俺一点に集中する。

 素晴らしい…


「何だおめえは!?」


 せっかく視線の余韻に浸かっているところに怒声が鳴り響く。全く失礼なやつだ。

 しかし名を訊かれたのなら仕方ない答えないとな。


「勇者だ」

「あんたが勇者…?」

「そうだ勇者だ」

「証拠はあんのか?勇者なら体のどこかに勇者の刻印がついてるだろう?」

「そうなのか?ちょっとまってくれ」


 まじかそんなものつけられていたのか。体をくまなく探してみよう…


 探してみたところ見つからない。


「すまない爺さん、勇者の刻印ってのはどんなのか?」

「ちょっと変わった刻印でな… ああ、あんたのオデコにあるじゃねえか。 たしかにあんたは勇者様のようだ、すまんかった」


 俺のオデコにあるのか、それはちょっと気になるな…


「爺さん鏡はあるか?」

「おお、あるぞ。 ほれ」

「ありがとう。 どれ」


 俺は鏡を使って自分の顔を覗き込む。

 相変わらずイケメンだ。

 オデコに書いてあるんだったなどれ・・・


「ぶぅっ!」


 俺はオデコを見た途端思わず吹き込んでしまった。

 何故かと言うと、俺のオデコに”勇者”と書いてあったからだ。

 もう一度言おう”勇者”と書いてあった。

 わかりやすいなおい。


「…」

「どうした勇者?」

「―ないです… 鏡ありがとうじいさん…」


 俺の美貌が・・・


「それで爺さん、ここが奴隷市場か?」

「? 違うぞ、ここは鮮魚市場じゃ」

「あれ? ルヴィーネさんの酒場できいてきて来たんだけど」

「ルヴィーネのとこからか?」

「地図を見てきたんだけど」


 そう言って俺は地図を広げて爺さんにみせる。


「お主… 地図逆じゃ…」

「え、そうなの?」


 やってしまった・・・

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