奴隷市場にやってきました?
あぁ~^悩みなくかけるって最高なんじゃ~^
―◆―
奴隷市場にやってきた。
奴隷市場だ、あの奴隷市場だ。
ご主人様ハーレムが作れるあの奴隷市場だ。
「カランコロン♪」
奴隷市場に俺の大音声が鳴り響く。そして視線が俺一点に集中する。
素晴らしい…
「何だおめえは!?」
せっかく視線の余韻に浸かっているところに怒声が鳴り響く。全く失礼なやつだ。
しかし名を訊かれたのなら仕方ない答えないとな。
「勇者だ」
「あんたが勇者…?」
「そうだ勇者だ」
「証拠はあんのか?勇者なら体のどこかに勇者の刻印がついてるだろう?」
「そうなのか?ちょっとまってくれ」
まじかそんなものつけられていたのか。体をくまなく探してみよう…
探してみたところ見つからない。
「すまない爺さん、勇者の刻印ってのはどんなのか?」
「ちょっと変わった刻印でな… ああ、あんたのオデコにあるじゃねえか。 たしかにあんたは勇者様のようだ、すまんかった」
俺のオデコにあるのか、それはちょっと気になるな…
「爺さん鏡はあるか?」
「おお、あるぞ。 ほれ」
「ありがとう。 どれ」
俺は鏡を使って自分の顔を覗き込む。
相変わらずイケメンだ。
オデコに書いてあるんだったなどれ・・・
「ぶぅっ!」
俺はオデコを見た途端思わず吹き込んでしまった。
何故かと言うと、俺のオデコに”勇者”と書いてあったからだ。
もう一度言おう”勇者”と書いてあった。
わかりやすいなおい。
「…」
「どうした勇者?」
「―ないです… 鏡ありがとうじいさん…」
俺の美貌が・・・
「それで爺さん、ここが奴隷市場か?」
「? 違うぞ、ここは鮮魚市場じゃ」
「あれ? ルヴィーネさんの酒場できいてきて来たんだけど」
「ルヴィーネのとこからか?」
「地図を見てきたんだけど」
そう言って俺は地図を広げて爺さんにみせる。
「お主… 地図逆じゃ…」
「え、そうなの?」
やってしまった・・・