-猫又と九尾の化生の手毬唄-
はいどうも今日は。色々ありますけど筆者は元気です。・・・さみぃ。
矢っ張り忙しくなって来たので睡眠削っても大して書けないですね。ハハッ。話はポンポン浮かぶのに何とも歯痒いです。時間が欲しい、一体幾らで買えますか。
と、今回はタイトル通り・・・と言うより妖怪シリーズは元々漢字だから其のまんまになりますよね。此は敢えて英語とかに為可きだったでしょうか。ツーテイルキャット、ナインテイルフォックス・・・うーん、ダサい!やっぱ漢字の方が音訓読みの御蔭と言うかキュッと締まってかっこ良く感じます。(センスの無さを文字の所為にしました、はい。)
説明も有名だから余り要らない気がしますね。一応書くとしたら猫又は尾が二つある猫です。此の子は目撃証言も多く、絵も屡々残されていますが其は長く生きた猫の皮が爛れて二つ目の尾の様に垂れていたからなのではと言われています。軽くホラーですね。又灯油を二十年舐め続けたらなるとも言われますし、開けた襖を自分で閉めるのも猫又の特徴だそうです。神通力を使える賢い猫さんと言う訳ですね。
九尾も其の儘、尾が九つある狐さんです。漫画とかに良く出ますよね。猫又と同じく神通力を使えるそうです。只一つ言わせて下さい。九尾って別にそんなに上位妖怪ではないんですよ?確かに中国とかでも美女に化けて国を乗っ取る、正に傾国の美女の様な伝説を沢山残してはいますけど、(殺生石とか有名ですね。)神々しい見た目に反して未だ狐の中では低ランク・・・。此の子より上だと空狐や天狐だとか
もう肉体を捨てた霊として昇進して行きます。確かに魂のみの方がかっこ良く感じますよね!
でも今回の話を書こうとした時、ほら、猫って9つ命があるって言うじゃないですか。何か九尾と通じるなーと思って今回書き合わせてみました。
空狐さん達にはもっと大事起こしてくれそうな気もしますしね。楽しみは取って置きましょう。
さて、猫又と九尾、彼等が出会うとすればする事は矢張り・・・。
ある人里近くの関山の麓で猫又と九尾が出会いました
「噫久し振りだね九尾殿。」
「久しい事よ猫又さん。此処は一つ魅し合いでもして遊びませんか。」
「只の魅し合いでは幼き子がする事、丁度面白い事を思い付いたんだ。一つやってみないかね。」
二匹は暫く話し合うと麓に向けて駆けて行きました
・・・・・
僅か許りの芽が出ている畑の近くの切株に腰掛けていた男の子の元へ九尾がやって来ました
「やぁ坊さん。畑の番はつまらんでしょう。私が代わりに貴方に化けますから貴方は子狐にでもなって遊びませんか。」
男の子は喜んで賛成しました
狐とは話してはいけないと父に言われていましたが、狐の丁寧な口振りにすっかり気を許したのです
其に実際畑の番は退屈だったのです
九尾は早速枯葉を沢山集めると自分と男の子に振り掛けました
そして尾でさっと男の子の肩を払いました
すると忽ち男の子は子狐に、九尾は男の子に化けました
「さぉ御行き坊さん。一つ忘れないで下さい。元の姿に戻りたい時は私の尾を踏むんですよ。」
子狐は何度か頷くと野へ向け走り去って行きました
・・・・・
一人縁側で御弾きをしている女の子の元へ猫又がやって来ました
「やぁ少女。こんな所で御弾きなんてつまらんだろう。私が君に化けて大人しくしているから君は子猫にでもなって屋根の上で昼寝でもしてみないかい。」
女の子は喜んで賛成しました
猫の気紛れに乗ってはいけないと母に言われていましたが、猫が人懐っこかったのですっかり気を許したのです
其に女の子は一度で良いから猫の様に一日寝て過ごしてみたいと密かに思っていたのです
猫又は早速猫じゃらしを何本か集めると女の子と自分の周りに陣を描き、鬚を捻りました
すると忽ち女の子は子猫に、猫又は女の子に化けました
「屋根へは此の柵から行くと良い。噫最後に一つ丈、元の姿に戻りたい時は私の鬚を引っ張るんだよ。」
子猫は小さく鳴くと柵を登って行きました
・・・・・
其から数日後、村の空き地で男の子と女の子が手毬をして唄っていました
猫又と九尾の魅し合い、其は何時迄欺いていられるか競う物でした
賢い猫又、齢得る九尾、御遊びで化けた所でへま等しよう筈も無く
「狐、耳は出ても尾出すな。昨日一匹捕まって狐裘にしてやったぞ。」
「猫、爪は出しても鬚出すな。昨日一匹捕まって三味線の皮にしてやったぞ。」
二人は其は楽しそうにころころ咲いました
そして末永く村で暮らしたそうです
-Fin-
御疲れ様です。落ち、分かりましたかね、伝わり難かったら申し訳ないです。単に入れ替わった丈じゃあないんですよ。其処はまぁ筆者の持病と言いますか。人を殺さないと気が済まない病(犯罪予備軍確定)が発揮してですね、フフッ。
只思えば何気に二匹出したのは初めてかも知れません。皓狼と猩々とか、人魚とカーバンクルとは一寸違う気がするし。
良いですよね、然う言うの。正に物語って感じで。だって普通に考えて何で狐と猫、話通じるんですか。何処の絵本ですか。狐と猫の御話ってとっても仄々しそうな児童書ですね。
さて、一応次が一区切りになります。余り切れたくなかったんですけど、申し訳ない。ルーズリーフ一から二枚で終わる話なのに、中々書けません。纏まった休み(休職しかありえないけど)が取れれば一気に書きたいですね。次は見た者を石に変えてしまう愛らしい子の話。さーて何匹かいますよね。
では良い物語を。