表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

しるし3(詩集)

無慈悲な虫たち

作者: さゆみ



夕焼けをとりそこねたあとは

空は一気に仮死状態に陥り

刹那ぐつぐつと煮込まれて

溶けてしまうんだろう

そら、もうどっぷりと寛いでいる


気を許しちゃいけないって

何度も学習しているのに

なんでかな

穴だらけの戦場

スパイまみれの地上に飽きれる


裏切りの虫たちが

羽をこすって笑っている

やさしさを掠めて

見下しを込めて

標的はどこにでもある


路面清掃車が真夜中を砕いてく

刹那に殺伐が吸い込まれて

消えてしまうんだろう

ほら、浪漫戦車は夢を吐き出す


気を許しちゃいけないって

何度も学習していたって

やっぱり

穴だらけの戦場

スパイまみれの地上で生きている


裏切りの虫たちが

羽をしまって眠っている

やさしさを捨てて

見下しをほどいて

きっと夢を見ている


みんな同じように

生まれたてのように







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ∀・)言ってることはドライな感じがするけど…なんだか不思議なくらいに壮大な世界観を感じました。良作。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ