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紫霄に咲く  作者: 葉月 叶
本編
5/7

紫霄に惑う

夜のとばりが視界を覆う。


幾星霜を経てとどく彼方の光が、小さく瞬く。

凍える宵を抜けて、やがて訪れる紫の空。

一瞬のそれは儚く、だからこそ美しい。

夜明けと共にやわらかく消えてゆくその色は、陰ることなどないのだと思っていたのだ。








雪解けも終わり、冬の気配もそっと遠ざかりつつある午後。

国境にて謀反の疑いありという報は、広い王宮を光速で駆け巡った。

その情報が限りなく真実に近いということは、今までの不穏な噂からも明らかであった。

国王の判断は早く、斥候隊をすぐにその街へ走らせ――そして、その日の内に上層部での会議が開かれた。

やがて討伐隊が組まれることとなり、国軍の精鋭が選ばれ始める。



さて、宮廷騎士隊には、いくつかの序列がある。

第一から昇順に実力が下がっていく、という実にわかりやすいものである。

国王の近衛隊としての働きも兼ねる第一騎士隊隊長は、討伐隊にいち早く選抜されていた。

二十六という若さにして隊長格に上り詰めた才能と、その冷静さは群を抜いて有名であった。

当然と言えば当然の決定に、文句など出るはずがなかった。

……当人と、あと幾人かをのぞいては。







アリア・フェイドは両手で支えていた茶器を取り落としそうになり、慌てて手に力を入れた。

動揺は間違いなく相手に伝わり、わずかな苦笑の気配で蝋燭の灯が揺れる。


「出征、なさるのですか」

「ああ。……今回はこの間のようにはいかないかもしれない」


前回の討伐のことを言っていることは、アリアにもわかった。無血で終わった、目の前の青年の名をさらに知らしめることとなった冬の初め。

第一宮廷騎士隊隊長、セイン・スカイサードは嘆息して緩めた口端を引き締めた。

「無血とはいかないだろう。すでに武器を裏で集め始めているという話も聞く」

過激な連中が多い地区なんだ、と続けるセインは、夜半にも関わらず闇色の軍服を纏っていた。

それはつまり、いつもよりも仕事が長引いたということ、長引かざるを得ないことに巻き込まれたということ。

容易に読めてしまう事情に、アリアは溜息より先に、首筋にひやりと冷気を感じた。

セインは軍に所属しているのだ。当然剣も扱えば、命のやり取りもする。

分かっていたはずだった。そもそも自分は、その剣によって救われた。


(……でも)


俯いて黙ってしまったアリアを向かいに、セインも困ったように笑った。

「すまない。色々と迷惑をかけてしまうだろうな」

「……迷惑、ですか?」

「ああ。騎士隊の連中は目の上の何とやらの私がいなくなれば、勢いづくだろうしな」

場の空気を和ませるためか、普段になく軽めの口調で話す青年に、少女は首を横に振った。

「いいえ、そんなこと。迷惑だなんて思いませんが――ただ」

「ただ?」


言いかけて目線を彷徨わせたアリアが次の言葉を紡ぐのを、セインは待っているようだった。

言っても、いいのだろうか。心を通わせてから、自分の思いを伝えることに前向きになれていた。

だからアリアは、思い切って口を開いた。

「心配です……と言ったら、失礼に当たるのでしょうけれど」

心配など無用のものだ、と言う方が目の前の男には正しいのだと、理解していた。


けれど、どこかで心が叫んでいた。


「国の大事に重用されることは、素晴らしいです。でも、できれば、行ってほしくはなかったのです」

黙ったままのセインに、アリアは戸惑いがちに続けた。

「行ってしまうのなら、どうか、どうか無事にお帰りください」

それだけ、言いたかったのです。そう言ってまた俯くと、しばらくして向かいで嘆息する気配を感じた。


セインはびくりと肩を揺らしたアリアの横まで移動して、その椅子の傍らに膝をついた。

座っているアリアを見上げる形で、そっとその頬に手を伸ばす。

夜だからか、蝋燭に照らされた少女はひどく儚げで、青白く見えた。触れた頬も、ひどく冷たい。

間近で見た瞳は緩く潤んでいて、先ほど発された言葉は必死で絞り出されたものだとすぐに知れた。


(……不謹慎だな)


嘆息したのは別にアリアに呆れたからではない。むしろ呆れたのは自分自身に。

己を想って揺れる瞳が、愛しく思えた。離れたくないのは、互いに同じなのだと分かっていた。けれど国王に忠誠を誓った自分は、あまりにその地位を高めすぎている。

「……すまない、アリア。出来るだけ早く帰る」

だから、帰ったら一番に、顔を見せてくれ。


最後の一言は聞こえるか聞こえないかの囁きだった。けれど触れるほどそばにいたアリアには、しっかりと届いていた。何も言わずにただ頷いた少女の瞳から、溢れた雫がこぼれおちる。


「泣くなら、できれば嬉し泣きに取っておいてくれないか」

「は、……はい…っ、すみま、せん」

そう言ってしゃくり上げたアリアは、堪え切れなくなったかのようにセインから目をそらした。

一方のセインはそれを遮るようにして、頬の手を滑らせて指で涙をぬぐう。視線が絡んで、そうして冷え切った唇同士が音もなくそっと触れあった。







その知らせが届いたのは、討伐隊が出立して九日が過ぎた日であった。


「………セイン様、の部隊が…?」

「ああ、運悪く囲まれたらしくてな。続報は時を待たねばならないが」


セインがいない間の第一騎士隊は、副隊長であるレイズ・リーガルが取り仕切っていた。

同じく第一騎士隊の世話役として働くアリアは、休憩中のレイズがこぼした情報に絶句した。

「まあ、あれでも第一騎士隊隊長だ。囲まれたくらいじゃ相手の方が返り討ちに遭うだろうさ」

「え、ええ…」

努めて明るくあろうとするかのように言い切ったレイズに、アリアは曖昧な反応を返した。セインの強さは聞き知っているし、不敗神話は今でも健在だ。

たかが反乱に倒れることはないと分かっていても、駆け抜ける悪寒は離れなかった。

それはそう、セインと話している間にも感じた冷気にも似ている。


(絶対なんて言葉は、絶対ではないと知っているから)


だからセインは、絶対に帰るとは言わなかった。

アリアが数々の不運が重なった夜、失ったものの大きさを知っているからだ。

その気付かないほどに婉曲な気遣いに意識が向くほどには、アリアはセインの近くにいた。

包み込むようなその優しさが、嬉しくてたまらなかったのだ。

(だからどうか、セイン様)

無事に帰ってきてほしい。たとえその手が血に濡れていようとも、駆け寄って温度を感じたかった。

それは行き場を無くした、少女には珍しいくらいの激情。

きゅっと強く握られた洗濯物に寄る皺を一瞥して、レイズは嘆息した。


遠い昔に亡くした友の、たった一人の妹。

そして上官であり友人である青年が、静かに慈しむ少女。


待つことしかできないその心痛は想像でしかなく、軍人である自分に理解できるとは思っていない。

けれど眉根を寄せて祈る少女に、ただ思う。

(早く帰って来い、セイン)

お前をこんなにも待っている存在が、ここにある。









「討伐隊、ご帰還されました!」


門番の声が鋭く城内に響いたのは、小雨の降る、肌寒い夕方だった。薄暗くなりかけた時間の空気を、勝利を感じさせる力強い馬の蹄が踏みしめる。

歓声を上げて城から駆け出てきた人の群れに応えるように、ゆっくりと重い城門が開いていく。


上官を待つレイズ・リーガルもその中にいた。

すでに勤務時間を終えて帰途に就く直前のことであったので、辛うじて軍服に帯刀しているだけではあったが。

それでも最敬礼で討伐隊を迎えようと手を上げかけたレイズは、空中でそれをぴたりと止めた。

騎馬隊の最前にいるはずの、自らの隊長の姿が見えなかったのだ。

(……これは…)

一種の勘である。それは女のそれと同じように、騎士として、そして友としての直感に近い。

背筋をすっと一瞬、駆け上がったもの。


ひやりとしたものを胸に抱えたまま、入城してくる騎士隊に目を走らせた。

訓練速度で足早に移動し、そしてそれを見たとき、レイズは即座に踵を返した。

自分が駆け寄ってどうにかなるものではない。

少女がここに来ているかは分からなかったが、訓練直後のこの時間は仕事が山積みのはずであった。

(知らなくてもいいことかもしれない。……セインの奴は、知られたくないかもしれない)

だが、それではいけないのだ。


「アリア・フェイド! いるか!」


閑散とした兵舎に駆け込み、腹から叫ぶ。そう広くない敷地内に、声は大きく反響した。

「はい、ここに……」

水場から顔を出した少女は、険しい表情でつかつかと歩いてくる副隊長を認めて驚いたように瞠目した。

「どうかなさいましたか、リーガル副隊長」

「どうもこうもあるか。仕事は今はいい。何か言われたら俺に命令されたと言いなさい」

「は……」

「セイン達が帰ってきている」

戸惑っていたアリアも、さすがにその言葉にはぴくりと反応して目を瞬いた。

兵舎は城門からそう遠くはないが、近くはない場所にある。訓練場を兼ねているために、詰所とは別になっているのだ。少女が帰還の気配を掴めなかったのも無理はなかった。

「大半は無事だが一部は重軽傷だ。……すでに手当は終わっているはずだ、私室へ行け」

話は通しておく。そう言ってその「話を通しに」か、レイズは足早に城内へ歩いて行った。


(……一部は、重軽傷?)


嵐のように去って行ったレイズの背中が視界から消えてから、ぽかんとしていたアリアはふと我に返った。

不思議なほど心が凪いでいる。おかしい。警鐘は、絶えず鳴り響いていた。

どくんと心臓が脈打つのを自覚し、息をのむ。

「………っ!」

レイズの言葉。私室へ行け。その理由、それをアリアにわざわざ言いにきた理由。

凪いだ心が、急に騒ぎ出す。嵐の前の静けさ、とはよく言ったものだ。痛いくらいに鼓動が速い。

ずっと感じていた冷気とそれが結びついた瞬間に、アリアは地面を蹴っていた。


(まさか、まさか、まさか)


最悪の事態ではない。それならばレイズは自分のところに来る暇などないはずだ。

急いていても頭は妙に冷静になっていた。

それは以前も体験した何かに似ているからなのか、まだ何も知ってはいないからか。

きっと後者だろう、とアリアは思う。

おかしいくらいに冷えた思考は、半ば現実逃避気味になっているからだ。


セインの部屋は知っていた。執務室とは別に、セインには私室が与えられている。

隊長格は官舎とは別に、宮廷女官達と同じように個室が与えられることになっているのだ。

階段を駆け上がり、主に下働きの者たちが使う通路で最短距離を行く。

すでに話が通っていたのか、通路から出てセインの部屋に向う廊下の警備兵はアリアを止めることなく一瞥しただけだった。

アリアに自覚はないが、彼女は宮廷では高嶺の花である。

顔を知らないものはほぼなく、こちらも高嶺の花であるセインとの接点も割と知れていた。

最もそれは、アリアがディオス・フェイドの妹であるがためのものでしかなかったが。

血相を変えて走るように進むアリアを、すれ違う宮廷人達が振り返る。

それを気にしている余裕は、なかった。


重厚な扉の前に立って、深呼吸する。

さすがにその近辺はしんと静まりかえっていたし、逆に中庭からは歓声が漏れ聞こえていた。

兵士たちの無事を喜ぶ声、国の危機を乗り越えた安心感もあるだろう。

(不謹慎だわ)

図らずも、出征前のセインと同じことを考えたことは本人すら知るところではない。

帰還を喜ぶ気持ちが、今は欠片も浮かんでこない。

ごくりと喉を鳴らしてゆっくりと扉を押し開けると、消毒液のつんとした独特な匂いが鼻につく。


「―――――!」


思わず躊躇も忘れて寝台に駆け寄ったアリアは、横たわる影に寄り添うようにしゃがみ込んだ。

「……セイン様…」

喉の奥から絞り出すようにして、それだけ呟く。

漆黒の髪に呼応するようにして浮かぶ青白い肌、真っ白な包帯が肩から胸に掛けてしっかりと巻かれていた。

閉じられた瞼からは、アリアが憧れるアメジストは見えない。

(だけど、生きている)

そっと手を当てた左胸、確かに感じる鼓動の脈打ち。

安堵のためか、足から力が抜けていく。張りつめていた涙腺も緩んで、落ちた滴がセインの鎖骨を滑った。

それが引き金になったのか、騎士としての本能が人の気配を感じたからか。


「………アリア?」


静まり返った部屋に響いた掠れた低音に、アリアは勢いよく顔を上げた。

いつもより曇りを帯びて見えるアメジストが、確かに自分を映していた。

「……ここは…私の部屋か? そうか、帰還したのか…」

はい、と短く答えて、アリアは彷徨うように上げられた手を両手で握り締めた。いつもより、体温が低かった。

ゆっくりと握り返される気配に、またぼろぼろと涙がこぼれる。

「……泣くな」

「う、嬉し涙、です」

出征前に言われたことをそのまま返すと、なら仕方ないな、と苦笑が返ってきた。

まだ喋ると傷に響くのか、時折微妙に頬が引きつる。

それを見てとったアリアが慌てて離れようとすれば、一言だめだと強く言われた。

「この十数日間、どれだけ我慢したと思っているんだ」

「え……」

「私がいない間、何も不都合はなかったな? 危険な目に遭っていないか、それだけ心配で……」


そこまでが、限界だった。

自分から口づけたのは初めてだった。それ以上喋ってほしくはなかったし、無事をもっと感じたかった。

その温度はいつものそれとはやはり違っていたけれど、少しすると融けるようにして同じものになっていく。


それに安心して離れようとした瞬間に握っている手とは逆の手が伸びてきて、ぐっと後頭部を押さえられた。

「っ、ん……っ」

出逢ってから今までの静かなそれとは明らかに違う、深い口づけに瞠目する。

歯列をなぞり、舌を絡められると、これまで経験したことのない不思議な震えが身体の中心を走り抜けた。感じたことのない感覚に不安になるが、それでも今は離れたくはなくて、アリアは必死でそれに応える。セインが無事帰ってきたのだと、やっと実感できた気がした。


息が続かなくなるといったん隙間を開けてくれたものの、呼吸が戻ると口づけは再開される。どれだけそれを繰り返したのか、酸欠で頭がくらくらしてきたころ、唇が触れる距離までわずかに離れ、セインは優しく微笑んだ。

アメジストが、戻る。朝焼けの、アリアが一番好きな色だ。


「……ただいま、アリア」


囁くような小さな声に、涙腺を緩ませたままで「おかえりなさい」と返す。

明日はきっと目が腫れてとんでもないことになるだろうと、頭の隅で考えるだけの余裕がいつのまにかできていた。




「全く、部下を庇って怪我なんてお前らしくないな。何か考え事でもしていたか」

「……余計な世話だ。それより、大事なかったか? どうも負傷した後の記憶が無いんだ」

翌日訪ねてきたレイズは、とりあえず部下として形式的な挨拶をした後に口調を変えた。もともと怪我など日常茶飯事の軍であるために、副隊長としてはそう心配もしていなかったようだった。

もっとも今日は友人として接することにしたらしい。いつもながら分かりやすくていいとセインは思う。


「ああ、お前が庇ったやつも無事だよ。むしろ自害でもしそうな勢いでお前の心配をしていたぞ」

「それは……まあ、この怪我が治ったら声を掛けておこうか」

そうしてやれ、と笑った後、「で?」と続けた友人に、セインは横たわったまま何がだ、と眉を潜めた。

レイズの表情は長年見てきた中でも嫌な予感を感じさせる部類のもので、引けないはずの身体が引く。

「何がじゃないさ。アリア・フェイドだよ。ここに来たんだろう?」

「……来るのが早いと思ったら、お前か」

「想像にお任せするよ。だが、目覚めて一番に顔を見られたとは思うが?」

それは事実であったために、セインは思わず黙り込んだ。

あまり隙を見せない友人のそんな姿に、レイズは笑い声を上げてその顔を覗き込んだ。

「どうだ、癒してもらえただろう。ああ、その怪我では大したことはできなかったか」

「……怪我人をからかうのはやめたらどうだ、悪趣味だなお前は」

まあ許せと一笑に伏し、レイズは「で?」と先を促した。あくまで追求の手を緩める気はないらしい。

「ご想像にお任せしよう」

「お、敵前逃亡か? スカイサード隊長」

それには答えず口端だけを上げたセインは、ふと扉の方を見遣った。

同じようにそちらを見たレイズも、ああ、と寝台脇の椅子から立ち上がって扉へ向かう。


「お勤めご苦労」

さっと扉を開ければ、驚いたように立ち尽くす見慣れた女官の姿があった。

「リーガル様。いらしていたのですね」

「ああ。君はどうした」

「あ、騎士隊の方々からお見舞いの品をお預かりして……」

見れば、その手に提げられた籠には果物やら書物やら、さまざまなものが詰め込まれていた。

無骨な男たちが自らの上官を見舞おうと四苦八苦している様子が見て取れて、苦笑する。

「ありがとう。俺はもう戻るから、あとは頼んだ」

「承りました」

微笑んだアリアの表情に、もう影は見られない。

ふと振り返った先の上官の表情も、心なしか優しく緩んでいた。


(これはこれは)


自分は完全に邪魔だな、と悟って、足早に部屋を出る。




窓の外には、久し振りに見る晴れた青空が広がっていた。

冬の気配は、先日までの雨が根こそぎ持っていったように遠ざかっている。


やがて訪れる暖かい季節は、もうすでにその足音を響かせていた。




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