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第4話 緒海商業高校

緒海商業高校。

できたのは明治47年とかなり歴史がある商業高校だ。

全校生徒は約600人くらいで、この辺りではまぁまぉの規模になる。

全体的におおらかな雰囲気が漂う高校でこの雰囲気に魅力を感じて、俺は入学を決意した。

商業高校なので、いろんな資格をとることができるのも入学を決意した理由のひとつだ。

でも、とった資格は今のところ三級ばかりだが…。


早いもので、入学してから3年の月日が流れた。

そして、今日もいつもの授業を受けるために俺は学校に向かっていた。

俺はいつもと同じようにコンビニに寄り昼に食べる焼きそばパンとコロッケパンを買った。

そして、いつもと同じようにまた学校へと向かう。

でも、いつもと違うこともある。

それは、カバンの中に優紀さんから渡された青色の手紙が入っているということだ。

優紀さんと北山先生の関係はよくわからない。

でもこの手紙を先生に渡せば、なにかがわかるだろう。

そんなことをぼんやりと考えながら、俺は学校へと向かった。


キーンコーンカーンコーン…。

朝のホームルームが始まることを告げるチャイムが聞こえる。

そして、今日も退屈な授業が始まる。

授業中はできるだけ目立たないようにしている。

なぜなら、先生に当てられてしまうからだ。

だから俺はいつも下を見ていた。

もちろん下ばかり見ていたら留年してしまうので、要点だけはノートに書き留める。

それで、なんとか成績は中の下くらいをキープしていた。

目立たない上にいつも下ばかり見ている。

そんでもって動きがゆっくり。

だから、クラスの友達は俺のことを鈍男と呼ぶのだろう。


「起立~礼~」

やる気のない当直の声が教室に響きわたる。

なんとか、無事に4時限目まで終わった。

やっと昼休憩だ。

俺は素早く焼きそばパンとコロッケパンを口の中に放り込んで、職員室へと向かった。

トントントン…。

ゆっくりとドアを数回ノックする。

「失礼します」

いつものことだが、職員室の中に入ると少し緊張する。

焦ることと緊張することは違うんだなと改めて思った。

「北山先生って今どこにいますか?」

近くにいた体育の吉見先生に聞いてみる。

先生はこころよく場所を教えてくれた。

今、2階の図書室にいるらしい。


俺は学ランのポケットに手紙が入ってるのをしっかりと確認して、図書室へと向かった。



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